新鮮な気づきに満ちていた本『Dearママ』 | 答えはすべて自分の中に☆マヤ暦占い・タロット鑑定士

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要介護4の父と、要介護1の母の介護をしつつ、マヤ暦やタロット等組み合わせた個人セッション(電話・メール・対面)をしています。
活動拠点は東京ですが、介護は北海道にて。
コロナの影響もあり、北海道にいる方が多いです。

 

吉川ひなのさんの

『Dearママ』を読みました。

 

 

ひなのちゃんと言うと、

すごくかわいくて手足が長くて、ちょっと天然の女の子ってイメージでした。

でもかわいいな、と思うだけで

特にファンという訳でも無かったので、彼女のことはそんなに知らなかったのですが

 

以前、ひょんなことから読んだ本で、

彼女の親子関係に驚いて、興味を持ちました。

 

 
 

 

そして今回の『Dearママ』


宗教2世であることや、

親からされてきた虐待のことや

生きていく上で、いろいろと感じることを

そのままそのときに書いている感じの本。

 

かなり壮絶な子供時代なのだけど

それを恨むとかじゃなくて

そこから自分の感覚に目を向けていて

 

有名人ということを思うと、

恥ずかしくて、人には知られたくないような気持ちも書いていると思うので

すごく心を開いている人なんだな、と感じるし

素直にそのまま書いているからこそ、

ここまででは無くても

似たような体験のある人には、すごく伝わるものがある本だと思う。

 

ひなのちゃん(今彼女は40代だけど、どうしても、ちゃん付けしてしまう^^;)は

今は3児のママだそう。

 

彼女の子育ても書いているんだけど、

自分の代でこの連鎖を断ち切ると思って、すごく素敵な子育てをしていると思う。

 

私は自分が母親のようになるかもしれないというのが怖くて

ぜったいに結婚はしないし子供は産まない

と子供の時に決めた人生だったけど、

こういう生き方もあるんだなあ〜って思った。

 

あとHSPと毒親育ちは似ているんだけど、

先天性か後天性かの違いがあるって書いてあって、これもハッとした。

 

私はHSPのチェックリストを見ると、

過去の自分にものすごく当てはまるけど、今は違うところがけっこうあるので

環境とかで少しは治るのかなって思っていた。

でも毒親育ちも似ていて、それは後天的に環境でそうなっているというのに納得。

 

私は毒親って言葉がなんか好きじゃ無くて、

人が使うのはいいけど、自分ではあんまり使いたくない。

ものすごく上手い表現だとは思うけど。

 

なので毒親って書いているものは積極的には読んでいないし

育てられた人のチェックリストとか、見たことが無かった。

 

でも今回、これを機会に見ていたら

HSPではなくて、たぶん生育環境でそうなったんだろうな、って思った。

 

ほんとうに重なる部分があるので、

HSPだと思っているのが

実は生育歴という私のような人も、けっこういるのかもしれない。

 

あと、ひなのちゃんは子供の頃に何度も

母親に『お尻を出しなさい!』って革のベルトで叩かれている。

 

これ私にもしょっちゅうあって、

ただ私の方がマシなのは、定規か手だったこと。

 

そして今、子育てしている彼女が書いている文を見てハッとした。

 

11年子どもと暮らしてきて、この子たちはお尻を叩くほど悪いことを一度もしたことがない。

まだわたしの管理下にいるこの小さな人たちが、どんな悪さをできるというのか。

『Dearママ/吉川ひなの・著/幻冬舎』より

 

私は子育て経験が無いから、ほんとうには判らないけど

この最後の一文は、確かにそうだろうなと大きな気づきだった。

 

こういう本は、

体験のある人は読んで苦しくなったりもするけど

誰かが文字にしてくれていることで

気づきがあったり、納得ができたりもする。

 

自分だけじゃない、というだけでも

救われることもある。

 

私にとっては、すごく新鮮な気づきに満ちた本だった。