脳性麻痺（まひ）ヒロヤスのボトックス注射経験

ボトックス注射とはどういう注射なのか？

ボトックス注射は、美容外科の分野では表情筋などの動きを抑えるのに使われている注射です。

ぼくヒロヤスのような脳性麻痺（まひ）や脳卒中の分野では、筋緊張を和らげる、痙縮の軽減が目的の注射です。

ぼくヒロヤスはこれまでに、「理学療法士・PTさんや作業療法士・OT」さんにボバース法や上田法といった、筋緊張を和らげる訓練法をしていただいてきました。

　ですが、これらの、「ボバース法、上田法」という手技は、講習会で手技を習得している療法士さんでないと行うことはできません。

それにリハビリの制度が変わって、脳性まひの障がい者に対するリハビリが受けられなくなってしまいました。ちょうどリハビリの必要性に気がついた頃だったので、これからどうしたらいいんだろうと悩みました。

ボバース法や、上田法の筋緊張を和らげる手技より、比較的短時間で効果の長い「ボトックス注射」に注目が集まり、ぼくもテレビなどを観て「ボトックス注射」のことは知っていました。１回ボトックス注射を打ってもらうと３ヶ月間筋緊張が和らぐと知って打ってもらいました。

ボトックスの注射は、注射を打ってもらった場所しか、緊張は和らぎません。それに加えて筋弛緩剤を飲むことができません。結局何が言いたいかというと、ボトックス注射は局所麻酔みたいな感覚で、筋緊張を和らげるものだと感じました。

ぼくは、現在「筋弛緩剤の薬」を毎日飲んで筋緊張のコントロールをしています。筋弛緩剤は、内服薬なので、水分を適量のんだら、溶けて身体全体の筋緊張を和らげてくれます。

なので、ぼくヒロヤスが感じたのは、ボトックス注射は、脳卒中で片麻痺の人には有効なものだと思いました。脳性まひで全体的に麻痺があって、でボトックスの注射を打ってもらう場合は、お医者さんと、「理学療法士PTさん、作業療法士OT」さんとよく相談した上で打ってもらったほうが良いなと感じました。

現在は、ボトックス注射は受けておらず、リハビリと筋弛緩剤で筋緊張をコントロールして、何とか日常生活を送っております。

この記事に書いてあるボトックス注射の効果については、あくまでも脳性まひのヒロヤスが打ってもらって感じたことですので、ボトックス注射の効果を否定するものではありません。

ボトックス注射も筋緊張を和らげる治療の１つです。一度ボトックス注射を打っていただいて、非常に勉強になったので、このような記事を書かせていただくことができました。