それはまた別のお話

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「SHIROH」 12/23・12/24・12/25

2021-12-26 | ライブ
中川晃教コンサート2021 SHIROH
HAKUJU HALL

12/23(木)18:30 A列上手
12/24(金)13:30 D列上手
12/25(土)18:30 K列センター  

【出演】中川晃教 /  園田 涼(piano)
(いつものクリスマスツリーではなかったけれどお花が綺麗でした)

「SHIROHをHAKUJUで歌う」と知ったときの驚き。
わくわくする気持ちと、でも実際どうなるんだろうというもやもやする気持ち。
持っているサントラを聴いてみる。
そもそも「本格的ロックミュージカル」と銘打っているのにピアノ1本でどう表現するのか、ソロ曲がほとんどなくて何名もが歌い継いでゆく曲を一人でどう歌うのか。

そんなことは素人考えでした。
冒頭の「組曲 約束の地」からガッツリとミュージカルになっていて、シローはもちろん、四郎も伊豆守もかっちゃんとしげちゃんもいるし、お蜜さんも寿庵もお福もリオも登場してました。
しかも全て原曲キーなのが驚愕。
リオの超高音から伊豆守の怪しげな低音までもそのまま、肝の座ったお蜜さんも歌やよく響く寿庵の声も、はっきりと歌い分けている。
ああそうだったよ、中川晃教だものね…と思っていると、物語の後半はあの辛い場面がそのまま再現される。
いつも単品で歌われる「砂の城」はそこに至るまでの経緯がきちんと説明されて(幕府の犬に断罪を)、やっぱりミュー曲はストーリーあってこその歌であることをしみじみ噛みしめました。
「まるちり」ではエア拳を振り上げてエアコーラスで参加できたし、満足感でいっぱいです。

もはや伝説となっている「SHIROH」を、こんな形でもう一度体験できるなんて思ってもみませんでした。
上演から既に17年が経ち直接劇場で観たファンは少なくなっているかもしれませんが(私もDVDとゲキシネのみ)、新たに作品の魅力を伝えてくれたことに感謝。
そして「いなければできなかった」という存在の園田さんの尽力にも。
冒頭の「約束の地」のピアノを弾く園田さんの形相、ラス曲「はらいそ」の最後の一音(女性コーラスを表現してたのが嬉しかった)を叩いたあとの安堵の表情、忘れません…

WIZとともにライフワークにして、進化し続けてほしい作品になりました。
台詞が全くないので曲だけで進行するとこちらの想像力がハンパなく必要になりますが、曲のセットリストと作品の概要がパンフレットになっているともっと嬉しかったかな。
これからを期待してやみません。

【セットリスト】(Twitterほか参考にさせていただきました)
1. 約束の地~いんへるの~
2. 人のツバサ
3. Dance
4. 絵双紙屋お蜜
5. もう一度、海へ
6. 空のしくみ
7. 我らの御魂をはらいそに
8. かっちゃん&しげちゃん
9. ROCK'N イズノカミ
10. 忍法・水鏡
11. 奇蹟の子はどこに
12. 主よ、この声が聞こえますか
13. まるちり~握った拳に神は宿る~
14. 天の御子を我らに
15. 海はつながってる
16. お蜜と寿庵
17. ふたりSHIROH
18. のりかかった船
19. 幕府の犬に断罪を
20. お蜜の真実
21. 砂の城
22. さらば神よ~神の王国をつくれ
23. はらいそ
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