生シュンギク

 今日は曇り、昨日は雪もちらついて、寒さが戻ってきたようです。

 先ほどは、緑砦館1に入って、Aレーンの野菜の洗浄と整備を行ってきました。

 ついでに、セロリの横枝を収穫、かなりの量となりました。

 今夜は、この生の茎を竹輪に入れて「竹輪セロリ」を酒の肴にして、ワインを少々楽しむことにしましょう。

 さて、今日の本命は、生シュンギクです。

 元来、シュンギクは生で食べたことがなく、今の季節ですと寄せ鍋や味噌汁に入れるのが普通です。

 ところが、光マイクロバブル水耕栽培においては、この常識にはそぐわない、いくつもの非常識がまかり通ることが少なくありません。

 この生シュンギクも、生セロリ、生チンゲンサイなどに続いて、その典型的な事例の一つといえそうです。

 もちろん、熱を加えてもよく、おいしいのですが、それだと「もったいない」という意識が強く湧いてくるのです。

 なぜでしょうか?

 ここに、生シュンギクの秘密がありそうです。

 たとえば、MOネギの場合、生の場合は、竹輪にいれて、その香りと辛さを竹輪の旨味と混合して味わうという妙味が出てきます。

 このように、生野菜では、香りと辛み、そして旨味を味わう楽しみがあります。

 生シュンギクの場合は、どうでしょうか?

 昨日、家内が、その生シュンギクを収穫してきました。

 それを丁寧に洗って、そのまま生で皿に盛ってくれました。

極上の香り

 その一葉を賞味して、おやっと思いました。

 「この素敵な香りは何であろうか?」

 今まで味わったことがなかった香りに心が動かされました。

 続いて出された味噌汁のなかにも、同じシュンギクが入っていましたが、その生シュンギクの香りは、ほとんど消えていました。

 ここで、シュンギクに関する私の職概念が音を立てて変わりました。

 「光マイクロバブル水耕栽培のシュンギクは、生のままでいただいた方がよい、いや、その食し方こそ最高のものではないか!」

 早速、家内にも、この生の味を確かめていただきました。

 もちろん、同感でした。

 市販のシュンギクは、袋に茎ごと葉が付いた状態で詰められて売られています。

 それを取り出して、丸ごと鍋に入れる、これが、これまでのシュンギクの食べ方でした。

 その葉を一枚ごとに剥がして食べることはしてきませんでした。

 もちろん、何度かは生で食べてみたことはありましたが、とても最後まで噛んで飲み込むまでには至りませんでした。

 それが、この生シュンギクとの遭遇によって、がらりと食べ方が変わってしまいました。

 まさに、これは「未知の味との遭遇」だったのです。

 この極上の生シュンギクの味に到達したことは、2022年の最初の画期の出会いといってよいのかもしれませんね。

 幸いにも、そのシュンギクは緑砦館1のBレーンにかなりの量において栽培されています。

 先ほどの観察では、その新芽のところにアブラムシが集まっていたものもありました。

 この虫は、おいしいものを選んで寄ってきますので、抜け目がありません。

 憎き相手ですが、その寄生は、むしろおいしくなっている証拠、シグナルであると考えた方がよさそうですね。

 早速今夜も、生シュンギクを収穫して、白ワインとの相性を確かめてみることにしましょう。

 私の拙いロハス野菜生活においても、時には、このような出会いと喜びがあるようで、楽しみは尽きませんね(つづく)。

shunngiku
シュンギク(GFH1-B)