体力があるうちに手放しておきたい大量のもの
今まで私は、不要になった家具や客用布団などの大きなものを、体力気力があるうちに捨てておいて良かったと書いてきました。
いっぽうで、「あって当たり前だったもの」も、たくさん手放してきました。
たとえばキッチンなら、来客用の食器、土鍋やトースターや卓上ポット、三角コーナーなど。玄関なら、下駄箱の上にズラーっと置いていた飾り物もそうでした。
![着物の整理2021秋 (1)](https://blog-imgs-136.fc2.com/a/t/a/atarasiikurasi/20211115062316ff3s.jpg)
![着物の整理2021秋 (62)](https://blog-imgs-168.fc2.com/a/t/a/atarasiikurasi/20231014090201305s.jpg)
また、大量にあった趣味のものや「捨ててはいけない」と思い込んでいたものも、手放してきました。
たとえば、着物や写真、日記や本、手芸の道具などがそうでした。
着物は結局、半分ほどは残しました。でも、和ダンスは使いやすくなり、着物の手入れもラクになりました。
![節目写真館へtweet用202104110603 - コピー](https://blog-imgs-136.fc2.com/a/t/a/atarasiikurasi/20220210100219337s.jpg)
なぜ大切なものでも減らしてきたかというと、それら思い入れの強いものほど、体力気力があるうちに整理しておいたほうが、後がラクだと思ったからです。
しみじみこう考えるようになったのは、親の家の片付けを通してでした。
年齢を重ねれば重ねるほど、思い入れがあるものへの気持ちが強くなり、どれも手放せなくなっていくのを知りました。
母は、こんなにあっても使いきれないのは分かっているの、邪魔だし危ないのも分かっているの、でも…となんど言ったことか。しんどかったろうと思います。
まだ私が片付けを手伝っていた頃の話なので、ずいぶん前のこと。空き家になってしまった実家も、去年売却しています。
でも、母のあの言葉が忘れられません。
というわけで、前置きが長過ぎてごめんなさい!長過ぎ‥
私が大切にしてきた大量の本をどのように整理したかについて書いたコラムが、エッセオンラインで配信されました。月2本ペースで連載しているうちの2本目です。ぜひご覧ください。
読者さんからのメッセージに
ところで、「体力があるうちに捨て活を完了したいと思っているのに、なかなか踏み切れない」とブログへ問い合わせてくださる方が、時々いらっしゃいます。
そういうとき私は、いかに減らすかより、どうなれば自分はラクで満足かを、先に考えてみてほしいとお伝えしています。
たとえば、本であれば、大量の本をすべて手放したいのか、大切な本だけを残しあとは手放したいのか、今ある本棚にゆったり収納できる分だけ残してあとは手放したいのか、というように考えてみます。
「自分がどうしたいか」が明らかになっていれば、整理の途中で迷ってもまた頑張れるものです。私もそれを何度も実感してきました。
おわりに
高齢になった親を責めるつもりは、もうありません。ただ、ものが多いと、まず危ない。
年齢を重ねるにつれ、「また、躓いてこけた」「また、探しものをしてイライラした、不安になった」「でも、こんなに大量のものを片付けるなんて、しんどくてもう出来ない」となりがちです。
私はこれを避けたいと思いました。将来、娘に負担をかけたくないというのもあるけど、それは後付けの理由とも言えます…。
もっと正直に書くと、自分の不安を減らして、ラクになっておきたかった。少しでも身軽になっていれば、この先きげんよく暮らせると思っています。
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2冊目となる書籍を発売中です。人生後半を身軽に暮らしていきたいという人に向けて書きました!年齢を重ねていても片付けが苦手でも、変えていくことができます。30代や60代の人からも「わかりやすかった」という感想をいただいています。手にとっていただけると嬉しいです。