【新連載】星のCafe★プラネ　第7話～October神無月の星の巻～

（М31アンドロメダ銀河／すばる望遠鏡／画像元　国立天文台）

 

こんにちわ

 

星のCafe★プラネにようこそ

このコーナーでは毎月のプラネタリウムということで、
季節毎に見える星や星座、天体現象について
お伝えしていきたいと思います。

ぜひ、星や宇宙に興味がある方は、

ご覧くださいね☆彡

 

それでは、今回は
10月の星空についてお伝えします。
 

 

秋の星座は古代エチオピアの神話の宝庫

 

10月になると、夏の星座は夕暮れになると西に沈み、天頂を見上げると秋の星座が夜空を彩ります。中でも『秋の四辺形』として有名なぺガスス座の胴体の部分の四角い星の並びが目を引きます。ここからやや東北よりには、秋の代表的な星座であるカシオペア座とその娘であるアンドロメダ座、さらに生贄にされたアンドロメダ姫を救い出した勇者ペルセウス座と、古代エチオピア王家の神話が夜空に繰り広げられています。

とりわけ、アンドロメダ座にはМ31アンドロメダ銀河が見られるのが特徴です。

 

また、10月は惑星も見頃を迎えています。夕暮れになると西の空にはひと際明るく宵の明星が輝き、東側には木星、土星が見られます。金星、木星は明るい星なので夕暮れ時は惑星の美しさを楽しめます。中旬以降はおうし座南流星群、21日はオリオン座流星群など流星群も極大期を迎え、流れ星に願いをかけるチャンスも増えそうです。


13日～16日頃月が木星、土星に接近

中旬は月が木星、土星へと接近します。18時頃の南の空に明るく輝く2つの星が木星と土星。とりわけ10月13日～16日は月が木星と土星の真下を通りすぎます。ホロスコープで月と木星、土星のアスペクトを星空で捉えるのもおすすめ。木星は太陽系最大の惑星であり土星よりも地球よりなので土星よりも明るく光って見えるのが特徴です。

30日は金星が東方最大離角、21日～31日は水星が西方最大離角。明け方に水星が良く見える

地球よりも内側を周る惑星は水星と金星。太陽に近い惑星なので、見かけの位置が太陽から大きく離れることはありません。そして、25日は水星が西方最大離角に、30日は金星が東方最大離角になります。水星は21日～31日まで日の出30分前の東の空の低い位置に輝く水星を見つけることができます。さらに、金星は30日に東方最大離角を迎え水星とは真逆の夕方の時間帯に現れます。金星が見かけの太陽から東に向かって最も離れ高い位置に見れるのが特徴。ですが、秋の東方離角を迎えた金星は高度はそれほど上がらず、空の低い位置に現れるので、金星が沈むのも早くなります。

おうし座南、オリオン座流星群と流星群が見頃！流れ星に願いをかけるチャンス

これから秋が深まるにつれて、様々な流星群が極大期を迎えていきます。１０月は2つの流星群が極大を迎えるので、星空をふと見上げれば、流れ星を見る確率が高くなりそうです。いずれの流星群も毎年、たくさんの流星が出現する流星群ではありませんが、ふだんよりも流れ星を見る機会が多くなるので星空を眺めながらお願い事をする機会も増えそう。ぜひ、秋の夜長に星に願いをかけてみてくださいね。
★10月10日頃～11月前半期10日極大期　

　　　　　　　　　　　　　おうし座南流星群極大　
出現時間帯　夜半　（極大期を挟み長期間観察できる場合も）
出現個数　1時間あたり1～2個程
条件　月明りの少ない晩なら観察可

★10月21日　オリオン座流星群極大　
出現時間　極大期を挟み4～5日の夜半～未明
出現個数　　1時間あたり5個程度
条件　満月直後で条件が悪い

 

　Let’s Find Your Star秋の星座を星を見つけよう
 

今回は代表的なカシオペア座、アンドロメダ座をピックアップ。
カシオペア座は天の川にあるので星が密集し、双眼鏡で眺めると、たくさんの星が綺麗に見えます。アンドロメダ銀河と共に、

見応えのある秋の星座です。

 

アンドロメダ座とカシオペア座は

　　　　　　　　　　　　　古代エチオピア王家の母娘の星座

秋の北の空にWを描く星座がカシオペア座は誰もが見つけやすい星座のひとつ。北極星に近く、一年中、観察しやす星座ですが、

秋になると北の空の高い位置にあがるので、天頂を見上げると、星が描くＷの文字が目にとまるはず。
古代エチオピア王家の王妃であるカシオペアは娘のアンドロメダ姫の美しさを、海神ポセイドンの娘を引き合いに出し自慢したことがアダに。それを耳にしたポセイドンの怒りを買い、戒めとして椅子に縛られた姿で星座にされたと伝えられています。

アンドロメダ座のМ31アンドロメダ銀河を見つけよう

カシオペア座とペガスス座の中間にあるアンドロメダ座。ぺガスス座の胴体にあたる秋の四辺形の左下、カシオペア座の右下にアルファベットの”Ａ”の文字のように星が並んで見えますが、アンドロメダ姫が生贄で岸壁に貼り付けにされた姿です。

この星座の見どころといえば、М31アンドロメダ銀河。アンドロメダ座の中央の腰の位置に、ボンヤリと雲のように浮かぶ天体です。銀河や星雲は写真で見るとキレイですが、肉眼では星のような明るさではなくボンヤリと淡い雲のように見えるのが特徴。

天の川銀河の隣にあり全長が22～26万光年と、私たちの銀河の倍以上の大きさ。肉眼ではボンヤリとしか見えませんが、実際は満月5個分の広がりがあるそう。双眼鏡であれば、ボンヤリと浮かぶ神秘的な銀河の様子がわかるはずです。

 

 

 

 

（出典／国立天文台・Wikipediaから一部引用）

 

 

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