TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

呪われた人たち

2021年04月14日 | Weblog
今週の僕らの休みはあいにく低気圧の通過により雨。
しかも南よりの風は猛烈に強くなるとの予報です。

さあ困った。
まずこの時期やってるスキー場を検索します。
だいぶ少なくなったなぁ。
さらに高層天気図と降水予想の移り変わりを調べます。
するとほとんどのスキー場は雨。おまけに風が半端ない。

南風なので当然南斜面は風も強く、湿った空気が山にぶつかり冷やされて雨になる。
日本海側なら大崩れはないだろうということになり、行くとしたら「奥只見丸山スキー場」だと思っていました。

先週一緒に滑らせていただいた三人組の中のおひとり「師匠さん」から連絡いただいていて『ガーラ湯沢に行きます』と。

ガーラは雨が降る時間は少ないものの、風が強いと思われます。
ゴンドラが運行出来なくなるのではないかと不安もありました。
隣接するかぐらスキー場も同じことです。
となるとやはり奥只見丸山スキー場しかないのではないか···。

行くのやめようかな。
この日はやらなくてはならない事もあるし。
結局家族にも『スキー行かない』と宣言しました。

ところが「師匠さん」がガーラに向けて出発したと聞きました。
午前0時までうだうだしていましたが、ムクムクとやる気が出てきて急に出かける準備をし、最低限の装備だけ持って家を出ました。

外はまだ穏やかです。
師匠さんに『今から向かいます』と連絡を入れ、足早に車を向かわせました。
片道310kmですが、ほとんど高速道路です。
車も少なく快適な運転でした。

関越道に入り快調に制限速度で飛ばして行くと、目の前の大型トラックが凄い蛇行運転をしています。
路肩ギリギリを行ったかと思うとすーっと内側に入ってきます。
眠いのかな?

こちらのスピードもかなり抑え、少し先のパーキングエリアに入りました。
小休止して距離を置くことにしました。

午前3時30分、ガーラ湯沢ゴンドラリフトの前に到着です。
師匠さんの車が停まっていました。
その横に着けササッと寝床を用意し就寝につきます。
暴風はすでに吹き荒れて来ており、車を揺らしてきます。

朝、6時40分に電話が鳴りました。
師匠さんに『朝起こしてね』とLINEしておいたので。
それにしてもまだ早くないか?
『もしもし、どうやらゴンドラ運休らしいですよ』マジか··· やっぱりそう来たか。

ガーラ湯沢スキー場はゴンドラで上がらないとゲレンデに行けません。
ということはスキー場自体が休業となりますね。

『どうしましょうか···』と師匠さん。
かぐらも同じ状況なので、そこはもう『奥只見しかないです!』と言いました。
師匠さんは『じゃ行っちゃいますか』と言ってくれ、すかさずスタートしました。

小出インターまで高速道路を走ります。
途中見えてきた「スノーカントリートレイル」で歩いた山々や通過した道をなぞりながら奥只見シルバーラインに吸い込まれて行きます。
通行出来るのが6時~18時なのでアクセスも遠いし、僕らみたいな「前夜入り派」には不都合で敬遠しがちです。

それでもここまで来たからにはやるしかない!



天候は思いのほか青い部分も覗いています。
ですが見て下さい山の向こうはどす黒い雲で周囲を覆われています。

リフト券を買います。
売り場の昔のおねぇさんに『今日は強風のためリフトの運行を停止する場合があります。場合によってはリフトに乗ったまま長時間吹き流しに耐えていただくことも〜』と言われました。
平日シニア2,900円でした。

雪はすでに土が見えてきているところもありますが、コース内はまだ大丈夫です。

雪はかなり緩んでいて、パトロールが硫安を撒いています。

師匠さんはコブに新しいイメージがあると言っていました。
僕はといいますと、春はコブの季節、上手くなるのは春だからとよく言いますが、緩みすぎて足元はおぼつかないしどんどん深くなるコブに気分は急降下。

お昼にするため一度下山しました。
その時にポツンと水滴が···。
もうその後は好きにしてくれ状態の雨となりました。
お終いにする人もいる中、カッパに着替える師匠さん。
『行くんですか?』と聞くと『いや、高橋さん行く準備出来てるじゃないですか』と。
はい、行きます。

その雨も小一時間で止み、がらんどうだったゲレンデにもまた人が出てきました。

師『うちの女房、仲間たちから連絡あると着信音で分かるらしいんですよ。そうすると「ほら、(スキーに)呪われた人から電話来たよーと言うんですよ
僕『や、やばいっすね。みんな呪われちゃってるんですね?』
師『高橋さん、貴方もすでに呪われていますよ』
な、なにぃー! 僕も呪われてるのか!


師匠さんの滑り。
相変わらず安定感ありました。
僕とは大きく違います。
なんとか僕も追いつきたいと思うんですが、これがなかなか···ねぇ。

ちょっと早めの15時ごろお終いにしました。
帰路が長いし、雨がまた降り始めたし、と言い訳しながら帰り支度する自分がいます。
おそらく『スキーに行かない』って女房に言ったにもかかわらず行っちゃった自分に罪悪感を感じ、早い時間の帰宅という行動を取らせたんだと思うんです。


長い長い奥只見シルバーラインのトンネルを抜けていきます。
途中で女房に新潟のお酒を二本買いました。
ご存知の通り僕はお酒が飲めません。
でも選ぶのは好きです。
説明書きを読んで、イメージを働かせ女房が美味い美味いと言いながららっぱ飲みをする姿を想像してね。




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