TINKERBELL BLOG

茨城県取手市「美容室アトリエティンカーベル」ティンカーベルのスタッフを身近に感じていただければ嬉しいです

第5回 みちのく潮風トレイル1日目 その1

2021年11月23日 | Weblog
みちのく潮風トレイルは離島に渡るルートもあります。
歩くこと自体は難しくないけれど、船で島に渡らなくてはなりません。

船ってバスや電車みたいにひょいひょい来ないので、問題はどうやってアクセスするかなのです。

ちよっと調べてみると金華山はだいたい1日1往復。ただ、今回に限っては「新嘗祭(にいなめさい)の臨時便」が出るのです。

偶然見つけたのですが、なんと今日は祭日で火曜日(定休日)こんなこと年に1度あるかないかです。
それになんてったって金華山はヒルの山。
気温が低い時期じゃないとウジャウジャ張り付いてきて血を吸われます。
たんまりと血を吸ったヒルは半年ぐらい平気で生きると聞いたことがあります。

しかも血液の凝固を妨げる成分を持っているので、しばらく血が止まりません。
おー嫌だ。

このタイミングを逃したらしばらく金華山には渡れないなと思うと、絶対行くしかないのです。


今回歩いたのはこちらの赤線部分。

さて、問題は天気。
海が荒れると出航は取りやめとなってしまいます。
長期予報と毎日睨めっこしながら一喜一憂して待ちました。

今回の金華山へは「潮プランニング」さんの「新嘗祭運行便」で行きました。
催しがあるので、停泊時間も約3時間と長く(通常は1時間程度)山頂を周回するトレイルのコースにも対応出来ると思います。


出航は10時30分なので朝寝坊出来ます。
車の少なくなる深夜を狙って家を出ました。

遠い。とにかく遠い。
いや、まだ宮城県だぞ。
これからもっと遠くなるんだ、こんな事でめげてはいけません。

深夜2時30分に女川港に着きました。
駐車場は広いので適当に停めようと思いましたが、一番搭乗カウンターに近いところに停めました。

朝7時、LINEの口笛の音で目覚めました。
『そうか今日は親戚の舎弟の誕生日かぁ』
おめでとうと入力してまた寝ます。

さらにピーピューといって通知音が鳴ります。
『起きるか…』
8時20分に身体を起こし、昨夜買ってきたスパゲティサラダを食べました。

トイレに行きたくなり、カウンターのロビーに入ってみるとすでに社員さんたちが出勤していました。
『金華山へはこちらでよろしかったでしょうか?』と聞くと『はい、まだ準備が整っていないのでもうしばらくお待ちください』と感じよく答えてくれました。
『おトイレお借りしてよろしいでしょうか?』

トイレから出てくると発券してくれました。
『金華山往復3,500円です』


いったん外へ出て写真を数枚撮りました。

「はじまりの鐘」といのが設置されていました。サッポロビール社の寄贈だそうです。

·····
あの日 この町は大きなダメージを負った
大切な人を無くした 絶望しかなかった
いまをどう生きるかもわからなくなった
明日のことなど考えることもできなかった

それでも人々は起ちあがった
瓦礫に囲まれたなかでの生活にも耐えた
もう一度町をつくる決意を誓った
次の世代が誇りをもって住める町を目指した
一人ひとりが自分のできることをカタチにし
町をつくるパーツになった
いろいろな形や大きさの
沢山のパーツが集まり未来を目指した
私たちの戦いに共感し
寄り添ってくれる仲間もできた
そして私たちはこの町で
海とともに生きることを選んだ

壊滅的な状況や 深い悲しみに沈んでも
人は起ち上がり 何度でもスタートできることを
私たちは知った
この鐘の音が町の復興を目指した
熱い気持ちを思い出すことに
これから起ちあがる人たちへの
エールとなることを祈ります
·····

鼻の奥がつーんとなった。

さあ、乗船開始だ。
今日は新嘗祭のためほぼ満席となっていました。


船はけっして新しくはなく、船外を再塗装したものでした。
乗る時にタラップを降りると頭をぶつける人がいるので、係の人が逐一注意を促していました。
それでもぶつけてしまう人もいました。


船内は客室とビニールシートで覆ったベンチに分かれていました。
画像はベンチ側です。
写真を撮るなら一番後ろしかないです。
シートは透明ですが、年季が入っているのと雨風で透明感を失っています。
それと、タラップのすぐ後ろは風が入るのでめちゃくちゃ寒いと思いました。

慣れた手つきでロープワークし、トークもなかなか面白い乗務員のおじさんたちは何故かみんな整ったいい顔つきをしていました。


10時30分女川観光桟橋を出航し、リアス式海岸の外へと向かいます。

昨夜まで天気は相当荒れていましたが起きてみると予報通り晴れていました。
ちょっと風が強いので船が揺れるのかなと思いましたが、スキーでコブを滑る方がよっぽど衝撃が強いので大丈夫です。

サスペンションの柔らかい車でうねうねの道路を走っているような感じなので、背もたれに寄りかからず揺れを吸収するような気持ちで遠くの島を見ていると快適です。


11時15分 金華山港に着きました。


その2へ続きます。


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