詩人PIKKIのひとこと日記&詩

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吉原真次の日々是雑感 : タイから見た「日本モデル」

2020年07月13日 | 政治
http://www.labornetjp.org/news/2020/1594619116946staff01

タイから見た「日本モデル」
【吉原真次の日々是雑感】
日本
タイ
感染者数
21,430(+386)人
3,216(+14)人
死亡者数
982(+0)人
58人(+0)人
致死率
4、58%
1、80%
回復者数
17,494(+0)人
3,088人
回復率
▲日本とタイの比較(7月12日時点)
81、63%
96,03%

 新型コロナウィルスの緊急事態宣言が全国で解除された5月25日、安倍晋三首相は「日本モデルの力を示した。」と
誇らしげに語った。

 だが、寡聞にして発言後1カ月半近く経った今日でも「日本モデル」を称賛する世界の声は耳にしていない。

不思議に思って安倍首相が誇る「日本モデル」と日本を世界はどのように見ているのか、6月にヴェトナム、ニュージーランド、豪州と共に往来再開の第一陣となったタイを例に調べてみた。

 陸軍大将を兼任するプラユット首相下のタイは、欧州諸国ほどではないが厳しい新型コロナウィルス対策を採った。人が密集するレストラン、バー等の営業は禁止されて闇営業には10万バーツ(1バーツ=3、41円)、夜間外出禁止令に違反した個人には2万バーツの罰金が科せられ、3月18日からは学校が閉鎖された。各県境とバンコクから市外へ通じる道は警察により閉鎖され、通行できるのは貨物を積んだトラックのみとなった。

右上の表は日本とタイの新型コロナウィルスの感染者数、死亡者数、致死率と回復者数に回復率(感染者-死者÷回復者)を示したものだが、タイの人口は日本の1/2なので人数は2倍にしなければならないが日本よりも各人数は少ない。また感染者と回復率は人口には関係なく、新型コロナウィルス対策でタイが日本を以上の実績を上げたことがわかる。

 今月、タイから日本への航空便は1日2便運航されている。だが帰りの便に乗せるのは荷物のみで、タイに行くには月に4便の特別機に乗るしかない。8月からは1日2便の旅客機が運航される予定だが、タイから日本に向かう旅客機に搭乗する場合は体温検査だけですむが帰国する場合には厳しい条件が科せられる(もちろん両国共に2週間の隔離期間がある)。

 これはタイ在住の友人に聞いた話だが、タイに帰る場合には①一時的な旅行に耐えうる体調であるかの健康診断書②新型肺炎にかかっていないという搭乗72時間前の診断書③10万ドル(1ドル=106、85円)以上の新型肺炎の治療を受けられる保険証の三つを持って入国審査を受け許可をもらわないといけないとのことだ。新型コロナウィルス対策の一環としてタイは外国人の滞在許可を一時延長したが、期限近い人は更新のため一時出国しなければばらない。現在タイには多数の日本人が暮らしているが、その全てが帰国できる保証はない。

 少しだけ調べてみたが、タイは日本を感染が収まらない危険な国とみなしていることがわかった。「日本モデル」なんてこんなものだ。             (7月13日)


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