(寝台特急サンライズ瀬戸・出雲 @東京駅)
寝台特急サンライズ瀬戸・出雲乗車
JR 東京駅9番線ホーム
発車案内。この日の寝台特急「サンライズ瀬戸」は、高松行きではなく、琴平まで延長運転。
サンライズエクスプレスの下り列車(東京→高松・出雲市方面)は、前7両(1〜7号車)が「サンライズ瀬戸」高松経由琴平行き、後ろ7両(8〜14号車)が「サンライズ出雲」出雲市行きの併結。
ちなみに、上り列車(高松・出雲市方面→東京)は、前7両(14〜8号車)が「サンライズ瀬戸」東京行き、後ろ7両(7〜1号車)が「サンライズ出雲」東京行きになる。
東京駅の乗車案内
日中、東京車両センター田町センターに留置されている寝台特急サンライズエクスプレスは、21時25分頃、東京駅9番線に入線
車両探訪
285系特急形直流寝台電車
285系の0番台はJR西日本後藤総合車両所に所属(出雲支所配置)、3000番台はJR東海大垣車両区に所属。ただしJR東海に所属する3000番台もJR西日本で委託管理。
この日のサンライズ瀬戸・出雲編成は、JR東海所属の285系3000番台I4編成(瀬戸)とI5編成(出雲)
分割・併結を行うため、前面には貫通扉を有する。
下り列車の先頭1号車から7号車までは、寝台特急「サンライズ瀬戸」高松経由琴平行き。
1号車クハネ285-3002(B寝台車)
高運転台
階下客室は低い位置にあるため、ブラインドを開けたままベッドに横になっていると、横浜駅などで、ホームで列車を待つ通勤客などから個室内が丸見えになるので、注意が必要。
サンライズ号の1編成(7両編成)は、サンライズ瀬戸運用とサンライズ出雲運用を交互にこなすため、日によって号車番号が変わる。したがって号車番号表示は電光式。下りのサンライズ瀬戸の1号車は、折り返しの上りサンライズ瀬戸では8号車になる。
1号車乗降扉
1号車(B寝台車)の車内へ。ドア横に洗面台がある。
客室案内
1号車は、1番と11番の客室は車端部台車上は平屋造り。その他は2階建てになっており、2〜10番は階下室、21〜29番(20番台)は階上室。
ドアは半自動扱いにできるよう、ドア横に開閉ボタンを設置
洗面台
隣の2号車との仕切りの自動扉
車両間の渡り板
1号車車端部の平屋部分の1番と11番はB寝台個室「シングルツイン」(1〜2名用)
補助ベッドで2名まで利用可
階下室への案内
階上室への通路。左側には階下室への階段がある。
階上へ。サンライズ号で最も部屋数の多いB寝台個室「シングル」(1名用)が並ぶ。
階上のB寝台個室「シングル」室内。車両上部に位置するため窓は曲面ガラスを使用。位置が高いため車窓展望はよい。
個室扉はオートロック式
通路を挟み両側に個室がある。
1号車の最前部は乗務員室(運転室)があり、乗降用ドアはない。
最前部の乗務員室入口扉
階下へ。
階下にもB寝台個室「シングル」が並ぶ。
階下のB寝台個室「シングル」室内
車窓はホームと同じ高さで、車窓展望は階上室より劣る。
2号車サハネ285-3201(B寝台車)
妻面
2号車と9号車は、バリアフリー仕様でドア幅が他より広い。
2号車デッキ
バリアフリー仕様のトイレ
上下に個室が並ぶ。
車端部には、車いす対応のB寝台個室「シングルツイン」(1〜2名用)
3号車モハネ205-3001(B寝台車)
上段のB寝台個室「ソロ」
下段のB寝台個室「ソロ」
車端部の隣の号車との仕切扉
3号車と10号車はB寝台個室「ソロ」(1名用)。通路は上下2層式ではない。車端部にはラウンジ、シャワー室、自動販売機がある。
上段のB寝台個室「ソロ」室内
B寝台個室「ソロ」の室内はかなり狭いが、サンライズエクスプレスの寝台の中では、最も寝台料金が安い。
下段のB寝台個室「ソロ」室内。上段室の階段の出っ張りで窮屈な感がある。
上下に個室が並ぶB寝台個室「ソロ」。B寝台個室「シングル」より部屋は狭いが、下段室の窓の位置は「シングル」より高い位置にある。
3号車と10号車の車端部には、ラウンジ、シャワー室、自動販売機がある。
飲料水の自動販売機
シャワー室(有料)
シャワー室利用には、販売機でシャワーカードを購入する。
ラウンジ(ミニラウンジ)
フリースペースのラウンジ。発車前には席が埋まる。
4号車サロハネ285-3001(A寝台車・B寝台車)
4号車と11号車は上段がA寝台個室、下段がB寝台個室
上段のA寝台個室「シングルデラックス」(1名用)は、室内には机や洗面台が設置されアメニティグッズやシャワーカードもある。
下段はB寝台個室「サンライズツイン」(2名用)。ベッドが2つ並ぶ。
デッキ
デッキと客室通路の間には自動扉がある。
通路は2層式ではない。車端部にA寝台個室「シングルデラックス」利用客専用のシャワー室がある。
通路は片側に配置
5号車モハネ285-3201(座席車、B寝台車)
285系は近畿車輛、日本車輌製造、川崎重工業で製造
車端部は平屋造りのB寝台個室「シングル」(1名用)。他の2層建ての個室より天井が高い。
5号車と12号車には唯一の座席車「ノビノビ座席」がある。
上段。「ノビノビ座席」はいわゆる雑魚寝スタイルで毛布が備えられているが枕はない。寝台扱いではなく座席扱いのため、寝台料金は不要で、指定席特急料金だけで利用でき、サンライズ号で最も安く利用できる。
通路は片側に配置。通路と座席の間はカーテンで仕切ることができる。
下段の「ノビノビ座席」
「ノビノビ座席」車両の車端部だけ、B寝台個室「シングル」になっている。
6号車サハネ285-3001(B寝台車)
B寝台個室「シングル」(1名用)が並ぶ。
「サンライズ瀬戸」編成の最後尾、
7号車クハネ285-3001(B寝台車)
B寝台個室「シングル」(1名用)が並ぶ。
車両略号は「海カキ」。JR東海大垣車両区所属車両。
「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」の併結部
連結部。貫通扉を開き幌を繋いでおり、「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」を行き来できる。
手前は「サンライズ出雲」編成。JR東海所属の285系I5編成。
8〜14号車の7両は「サンライズ出雲」出雲市行き。
車内の「サンライズ瀬戸」と「サンライズ出雲」の連結部。この扉を開き乗務員スペースを通り抜ける。
B寝台個室「シングル」へ。
今宵の自室は、平屋部分のB寝台1人用個室「シングル」
他の「シングル」部屋より天井が高い。
布団、枕、浴衣、コップなどが備え付けられている。
テーブル。コンセントがある。
個室内の扉(内側)
目覚まし時計、空調調節つまみ、放送音量調節つまみ、室内照明スイッチなどがある。
衣類用ハンガーも備え付けられている。
車両案内
車両探訪はここまで。
寝台特急「サンライズ瀬戸」は、間もなく東京駅発車。
※2021年(令和3年)初夏
(続く)