寝台特急サンライズ瀬戸、海を渡り四国へ。さよなら連絡船うどん【寝台特急とボンネットバスの旅③】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(琴平駅に到着した寝台特急「サンライズ瀬戸」)




★過去記事↓↓ 


日本最後の寝台列車サンライズEXで東海道本線・山陽本線を西へ【寝台特急とボンネットバスの旅②】 





岡山駅(おかやま・岡山県)


寝台特急「サンライズ瀬戸」高松経由琴平行きは、岡山駅で後ろ側に併設してきた寝台特急「サンライズ出雲」出雲市行きを切り離し、この先、別々の路線を行く。



寝台特急「サンライズ瀬戸」は、午前6時31分、岡山駅を発車

キハ47形気動車

キハ47-64

JR西日本のキハ40系列気動車は、側窓を改造し下段窓は固定化された。キハ47形の戸袋も廃止。


寝台特急「サンライズ瀬戸」で、唯一、寝台料金不要の「ノビノビ座席」。指定席特急料金で乗車できる。

山陽本線を跨ぎ宇野線に入る。岡山駅と鳥取駅を智頭急行智頭線・因美線経由で結ぶ特急「スーパーいなば」号用のキハ187系気動車が見える。

かつてのブルートレイン寝台特急「瀬戸」が通った線路を行く。


茶屋町駅(ちゃやまち・岡山県)を通過し、宇野線から分岐し、本州・岡山県(吉備)と四国・香川県(讃岐)を結ぶ本四備讃線へ。

岡山〜高松間は、「瀬戸大橋線」の通称で呼ばれる。

瀬戸内海に面した児島の街



児島駅(こじま・岡山県)に停車。午前6時53分発。

ここから先、JR西日本からJR四国管内に入る。JR西日本の乗務員からJR四国の乗務員に交代。

朝の児島の街を抜ける。

かつては、茶屋町〜児島〜下津井間(末期は児島〜下津井間)を下津井電鉄(しもついでんてつ)という軽便鉄道が走っていたが、1991年(平成3年)1月1日に全廃になった。




トンネルを抜けると、いよいよ瀬戸大橋を渡る。

かつて下津井電鉄の終点だった下津井(しもつい)の港街を望む。

まずは下津井瀬戸大橋(1436m)

瀬戸大橋は、本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ10の橋の総称。二層式で上部を瀬戸中央自動車道が通り、下部をJR本四備讃線が通っている。


瀬戸内海の島々をつたって橋が続く。





多島美の瀬戸内海





海面に反射する朝の陽





最後の橋を渡り終えると四国に上陸。

坂出の工業地帯




デルタ線を左へ。宇多津へ向かう本四備讃線と分かれ、坂出方面に向かう連絡線へ。

左後ろから近付く予讃線(よさんせん)と合流。


讃岐富士と呼ばれる飯野山(422m)が見える。



坂出駅(さかいで・香川県)、午前7時09分〜10分停車


坂出は讃岐富士を望む街

四国に入った寝台特急は一路、高松を目指す。


午前7時27分、高松駅(たかまつ・香川県)に到着

ここで大半の乗客が下車。


寝台特急「サンライズ瀬戸」は、通常、ここ高松駅が終点だが、この日は土讃線の琴平まで延長運転。
高松で進行方向が変わり、坂出まで、もと来た道を戻る。

高松駅では、午前7時27分〜8時02分まで、35分間の長時間停車。




四国の鉄道の玄関口・高松駅。

瀬戸大橋開通前は、宇野港(岡山県)と高松港を結ぶ国鉄・JRの鉄道連絡船・宇高連絡船(うこうれんらくせん)が発着していた。



サンライズエクスプレスのミニラウンジ

頭端式ホームの高松駅



高松駅と松山駅を予讃線経由で結ぶ特急「いしづち」

JR四国8000系特急型電車












サンライズエクスプレスの283系(右)と、快速マリンライナーの5000系+223系500番台(左)

ホームの車止め





高松駅構内の名物「連絡船うどん」(※2021年(令和3年)11月30日(火)をもって閉店)

この日はコロナ禍で休業中。


かつて本州岡山県の宇野港と、四国香川県の高松港を結んでいた鉄道連絡船・宇高連絡船が運航されていた時代、その船上後部のデッキには、讃岐うどんの店「連絡船うどん」があった。

瀬戸大橋開通により宇高連絡船廃止後、「連絡船うどん」はJR高松駅構内で営業を続けた。

しかし、高松駅構内の「連絡船うどん」(高松駅前などに店を構える「めりけんや」の系列店舗)は、2021年(令和3年)11月30日(火)をもって閉店。
閉店理由は、高松駅周辺の再開発。JR四国では、2023年(令和5年)秋のオープンを目指し、高松駅北側に駅ビルを建設。また、2025年(令和7年)4月には駅ビル西側に、大学キャンパスが移転してくる。

店舗には、かつて宇野・高松間に就航していた4隻の宇高連絡船(讃岐丸、伊予丸、阿波丸、土佐丸)の写真が飾られている。



高松駅名物だった「連絡船うどん」は、2021年(令和3年)11月30日(火)をもって閉店し、その歴史に幕を下ろした。


 

高松駅改札口



発車を待つ寝台特急「サンライズ瀬戸」琴平行き。
電光掲示板には、今では稀少な寝台特急の星マークも表示。


かつての121系電車を大幅リニューアルした7200系電車。

リニューアルに伴い7200系に形式番号を改番。


かつて121系時代の側窓は一段上昇式の開閉窓だったが、7200系にリニューアル後の側窓は下段が固定化され上部が僅かに開閉できるだけになった。





高徳線の1200形気動車が到着。




後ろ側には1500形気動車も併結。











発車を待つ寝台特急「サンライズ瀬戸」琴平行き。







うどん県を名のる香川県の高松駅は「さぬきうどん駅」と呼ばれる。





午前8時02分、寝台特急「サンライズ瀬戸」琴平行き、

高松駅を発車

進行方向が変わり、予讃線を西へ。坂出までもと来た道を戻る。



JR四国高松運転所


JR四国コーポレートカラーのキハ185系気動車




雨が少なく溜め池が点在する讃岐平野を走り抜ける。


午前8時26分、多度津駅(たどつ・香川県)停車



多度津駅を発車し、土讃線(どさんせん)に入る。


午前8時33分、善通寺駅(ぜんつうじ・香川県)停車


讃岐富士が左後方へ遠ざかる。


高松琴平電気鉄道(ことでん)・琴平線の線路を跨ぐ。




午前8時39分、終点の琴平駅(ことひら・香川県)4番線に到着

先頭車両はホームからはみ出ているが、先頭部分には乗降用ドアは無いため支障はない。







向こう側2番線には、高知方面からやってきた特急「南風」岡山行き・特急「しまんと」高松行きが停車。

2700系特急型気動車



レトロな駅舎



切り欠きホームの1番線には、普通気動車が発車待ち。


琴平駅は、金比羅宮や、こんぴら温泉号の最寄駅。
高松琴平電気鉄道琴平線の琴電琴平駅までは徒歩で5分もかからない。 


長編成の寝台特急「サンライズ瀬戸」











琴平駅の駅舎




※2021年(令和3年)初夏


(続く)