惜別・定期観光ボンネットバス ☆ 大歩危峡を巡る【寝台特急とボンネットバスの旅⑥】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)


(定期観光から引退した四国交通ボンネットバス)





★過去記事↓↓ 


日本最後の寝台列車サンライズEXで東海道本線・山陽本線を西へ【寝台特急とボンネットバスの旅②】 


寝台特急サンライズ瀬戸、海を渡り四国へ。さよなら連絡船うどん【寝台特急とボンネットバスの旅③】 


さよなら四国交通ボンネットバス☆阿波池田から定期観光バスの旅【寝台特急とボンネットバスの旅④】 


日本三大秘境の祖谷地方をボンネットバスで巡る【寝台特急とボンネットバスの旅⑤】 









2021年(令和3年)11月28日(日)の最終運行をもって定期観光バスから引退した

四国交通の定期観光ボンネットバス乗車記録(前回の続き)

日本三大秘境「祖谷」地方や、大歩危峡を巡る。



定期観光バスポスター(四国交通HP)



定期観光バスのルート(四国交通HP)




ボンネットバスは、祖谷から大歩危(おおぼけ)へ。




「道の駅大歩危」に到着(14時35分〜15時05分)



道の駅の1階は「妖怪屋敷」

この地方に伝わる児啼爺(子泣き爺)など、地元住民手作りの多くの妖怪人形等を展示




赤子淵(川赤子)




河童




道の駅の2階は「石の博物館」
貴重な大歩危峡の地質や世界の珍しい石などを展示


道の駅から、吉野川の国の名勝・天然記念物に指定されている「大歩危峡」を望む。

吉野川でカヌーを楽しむ人たち。


大歩危峡の絶景




吉野川の対岸には土讃線が通っている。




険しい地形の中を通る土讃線


ボンネットバスで次の目的地へ。




道の駅から僅か500m先にある「大歩危峡まんなか」に到着。ここが定期観光バスの最後の目的地。


ここでは、大歩危峡船下り観光(15時05分〜16時00分) 


ホテル、レストラン、土産物売り場のある建物の中を階段で下り、大歩危遊覧船の乗船場へ。

徒歩で坂道を下っていく。

四国一の大河・吉野川の流れ。

断崖に建つ「大歩危峡まんなか」の建物

遊覧船の乗船場

乗船場のすぐ脇は激流だが、僅かに流れが緩やかな場所に船は係留


大歩危(おおぼけ)は、その名前のとおり、ぼけ(崖)道で、大股で歩くと危ない場所という意味。断崖の渓谷美が続く景勝地。





大歩危峡観光遊覧船に乗船

25人乗りの遊覧船

船は15時30分出発
往復4km、所要30分の遊覧。

船は激流に乗って川を下る。



2億数千年前からの長い年月を経て浸食された岩の彫刻美





緩やかな流れに変わる。




水面にはカモ



遊覧船を岸に揚げる際に、船を吊り上げるクレーンが前方に見えてくる。

ここで遊覧船は折り返し。今度は吉野川の流れに逆らい、もと来た道を戻る。

断崖絶壁を、国道やJR予讃線が通る。

船はエンジンをふかし、流れを遡る。

「大歩危峡まんなか」の乗船場に戻ってきた。


大歩危峡の遊覧船観光が終わり下船。

遊覧船を下船し、坂道を上り「大歩危峡まんなか」の建物へ。

建物内から先程乗船した遊覧船を見下ろす。



「大歩危峡まんなか」駐車場で乗客を待つボンネットバスに戻る。
観光の全行程を終え、定期観光バスは、最終到着地の阿波池田に向け発車。

川の向こうはJR土讃線が通る。

たまに特急「南風」などが轟音を立て走り抜けていく。


JR土讃線の鉄橋


吉野川に沿って阿波池田へ。


山間の阿波池田の市街地まで戻ってきた。
阿波池田駅前通り商店街アーケードの中を通る道路を走る。アーケード内を走る光景は全国でも珍しい。



JR阿波池田駅16時35分到着。ここで下車。

定期観光バスの旅はここで終わり。

乗客の大多数はここで下車。

定期観光バスは、最終到着地の阿波池田バスターミナルに向け走り去っていく。

2021年(令和3年)11月28日(日)の最終運行をもって定期観光バスから引退するボンネットバスの後ろ姿を見送る。



さよなら四国交通の定期観光ボンネットバス
2021年(令和3年)11月28日(日)、四国交通で55年間活躍してきたボンネットバスが定期観光バスから引退。
このボンネットバスは、1966年(昭和41年)製造のいすゞBXD30(ボディは富士重工製)で、当初は路線バスとして運行し、1982年(昭和57年)から観光バスとして運行。徳島県山間部の日本三大秘境・祖谷地方や大歩危峡等を巡る定期観光「秘境の小便小僧号」として現役で活躍してきた。

定期観光バスとして最後の年となった2021年(令和3年)は、「ボンネットバスラストイヤー」として、4月〜11月の土日祝日(今年は平日運行なし)に、「大歩危・祖谷秘境の旅」定期観光バスとして最後の運行(冷房がないため7〜9月及び定期整備日等は他のマイクロバスで運行)。
また、このバスは、一般乗合登録されており、路線バスとしても走行可能なため、たまに路線バスとして不定期で月1回程度特別運行もあった。
定期観光バスから引退した12月以降は、安全面を考慮しながら不定期で路線の特別運行を可能な限り続けるそう。なお、ボンネットバスには自動精算機
ワンマン設備)がないため、車掌が乗り込んで対応。



※2021年(令和3年)初夏