丸瀬布森林公園いこいの森(北海道遠軽町)の車両たち
762mmナローゲージの森林列車SL「雨宮21号」牽引列車から見えた車両格納庫
〜動態保存車両〜
旧・王滝森林鉄道(上松運輸営林署)「B客14号客車」
1956年(昭和31年)岩崎レール工業製造の客車。軌間は762mm。
北海道北見営林局管内の森林鉄道で使用後、長野営林局上松運輸営林署の旧・王滝森林鉄道に転属され、同線廃止まで活躍。
北海道でも活躍した時期がある客車だったため旧・丸瀬布町(現・遠軽町)が譲受。
現在の塗装は、北海道北見営林局留辺蘂営林署の旧・温根湯森林鉄道の客車に倣ったもの。
丸瀬布森林公園いこいの森で、当客車運転時は、トロッコ形客車を併結するほか、運材台車、緩急車を併結することも多い。
動態保存車両として、今も、旧・井笠鉄道の客車とともに、機関車(SL又はDL)に牽引され活躍。
旧・武利森林鉄道(丸瀬布営林署)の運材台車
鋼製運材台車は武利意森林鉄道で用いていたもので、1955年(昭和30年)夕張製作所製の「1372号」と、1956年(昭和31年)夕張製作所製の「1359号」の2台車1組に、丸太を積載した状態で動態保存。旧・王滝森林鉄道の客車に併結され、往年の運材列車の再現列車として運転されることが多い。
旧・井笠鉄道ホハ18(→西武鉄道 旧・山口線31型35号)客車。
岡山県の軽便鉄道、旧・井笠鉄道用の客車として、1925年日本車輌製造で製造された木製ボギー客車。ホハ13,14,18,19号の4両。
旧・井笠鉄道で活躍後、埼玉県所沢市の西武鉄道の旧・山口線(遊園地前〜ユネスコ村間3.7km、軌間762mm、通称︰おとぎ電車。現在は案内軌条式鉄道(新交通システム)に移行)に移り、31型37,38,35,36号客車として活躍。
蒸気機関車又は蓄電池機関車に牽引され活躍した。
廃車後、埼玉県所沢市の旧・ユネスコ村駅で保存されていたが、旧・丸瀬布町が4両譲受し、このうちホハ13,19の2両は井笠鉄道時代の塗装に戻され、今も動態保存車両として活躍している。
旧・西武鉄道山口線時代の姿で残る31型35号(井笠鉄道時代はホハ18)。
ちなみに、38号(井笠鉄道時代はホハ14)は、足回りを残して解体。
住友金属鉱山鴻之舞鉱業所3005号3tディーゼル機関車
1954年(昭和29年)協三工業製の鉱山用3tディーゼル機関車で、既に閉山された北海道紋別市鴻之舞の金鉱山、住友金属鉱山鴻之舞鉱業所の坑内軌道で使用。
坑内用機関車としては珍しい内燃式
住友金属鴻之舞鉱山の人車
軌間は508mm。
住友金属鴻之舞鉱山のグランピー鉱車(左側)
軌道横のダンパー装置で片側面が開く車両
住友金属鴻之舞鉱山のチップラー用鉱車(中央)
チップラー装置で反転して積み荷の鉱石を鉱井に落とす車両
住友金属鴻之舞鉱山のバケットローダー5014号(右側)
切羽で鉱車に鉱石を積み込む車両
いずれも軌間508mm。
西武鉄道5形蒸気機関車532号機
1928年(昭和3年)ドイツのコッペル社で製造されたC1形タンク式蒸気機関車。台湾の製糖公司で使用後、1973年(昭和48年)に西武鉄道山口線(遊園地前〜ユネスコ村間3.7km)で1977年(昭和52年)〜1984年(昭和59年)まで活躍。引退後、旧ユネスコ村駅で静態保存。
1993年(平成5年)、旧・丸瀬布町が譲受し、ここで静態保存されている。
タクシーで丸瀬布森林公園いこいの森を後に…