富良野盆地から美瑛の丘へ / 根室本線・富良野線【夏の北海道⑳】 | 湘南軽便鉄道のブログ

湘南軽便鉄道のブログ

「湘南軽便鉄道」です。

本ブログは鉄道・バス・船舶・航空機等について、記録も兼ねて記事掲載。

その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事の続き)

(JR富良野線から眺める美瑛の丘 )




★過去記事↓↓↓















JR根室本線 幾寅→富良野
映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地になった幾寅駅。
映画内では幌内駅として登場する。

幾寅駅前からは、占冠村営バスが、JR石勝線のトマム・占冠方面とを結ぶ。


根室本線の富良野〜東鹿越間は、台風災害で長期不通のため、幾寅駅から列車代行バスに乗車


幾寅(いくとら)駅午前8時58分発の、JR北海道の代行バスに乗車。運行会社は、ふらのバス。
空知川上流の人造湖・かなやま湖が、バスの車窓に見え隠れする。


東鹿越(ひがししかごえ)駅、9時07分到着


東鹿越駅で、根室本線の普通列車に乗換え。

東鹿越〜新得間が長期不通のため、実質上終着駅の東鹿越駅。根室本線・富良野〜新得間の廃止が決まり、このルート上にある東鹿越駅も廃止の運命にある。

無人の駅舎内

富良野・滝川方面に向かう列車本数は一日5本のみ。うち1本は快速。



根室本線、東鹿越始発・滝川行き普通列車に乗車


キハ40形1700番台気動車

富良野方面へ延びる線路

国鉄時代の気動車が今も残る区間




午前9時15分、東鹿越(ひがししかごえ)駅を発車


空知川上流部の人造湖・かなやま湖を渡る。






金山(かなやま)駅

根室本線の廃線予定区間を行く。

この駅も間もなく長い歴史を終える。


国鉄時代の塗色のコンテナが置かれている。



下金山(しもかなやま)駅

山間部から富良野盆地へ。


夕張岳や芦別岳などの山々







山部(やまべ)駅


空知川(そらちがわ)を渡る。



布部(ぬのべ)駅
木製電柱が残る。

  

午前9時54分富良野(ふらの)駅に到着。この滝川行き普通列車は10時07分まで13分間停車(滝川到着は11時12分)

「北海道のへそ」と呼ばれる北海道のほぼ中心に位置することから、へそ祭りが有名な富良野。北海道を代表する一大観光地。


ここ富良野駅で根室本線の普通列車を下車



札幌発・富良野止まりの臨時特急「フラノラベンダーエクスプレス」が到着

観光シーズンに運行される臨時特急。キハ261系5000番台気動車を使用。



JR富良野線へ
富良野駅 午前10時01分始発のJR富良野線普通列車 旭川行きに乗車

富良野線キハ150形気動車
富良野線のキハ150形気動車は、2023年(令和5年)3月18日(土)のダイヤ改正で全て新型H100形気動車に置き換えられる。

側面行先表示器

旭川と富良野を結ぶ全長54.8kmの富良野線はそこそこ列車本線があり、乗客も多い。2両編成でも座席は程よく埋まっている。
しかし、経営状況の厳しいJR北海道は「自社単独で維持することが困難な路線」として、富良野線については「自社単独では老朽土木構造物の更新を含め安全な鉄道サービスを持続的に維持するための費用を確保できない線区」としている。



キハ150形気動車には、側窓固定式の冷房車(0番台)と側窓上部開閉式(内傾式)の非冷房車(100番台)とがあるが、富良野線のキハ150は冷房車である0番台を使用。

旭川運転所所属のキハ150

キハ150-11






富良野始発・旭川行き富良野線普通列車、
午前10時01分、富良野駅を発車

後方車窓


滝川方面の根室本線と分かれる。

富良野盆地を北へ進む。芦別岳が後ろに遠ざかる。


学田(がくでん)駅を通過 
普通列車でも一部は止まらない。板張りホームの小さな駅で、一日の平均利用客は5人程度。





鹿討(しかうち)駅を通過
この駅も普通列車の一部は通過。富良野線で最も利用客が少なく一日平均約3人。


荒れた平原を開拓し、今は田園が広がる富良野盆地

キハ150車内

最後部の乗務員スペース

運転台


中富良野(なかふらの)駅

中富良野町の中心駅




車窓左側斜面にに、ラベンダー畑で有名なファーム富田を望む。すでにラベンダー咲く季節は過ぎ、緑のフィールドになっていた。



ファーム富田から徒歩圏内の
臨時駅のラベンダー畑(らべんだーばたけ)駅を通過

夏季や秋季のみ営業の臨時駅。観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」などが停車する。

板張りホームの駅だが、観光列車が停車するためホームは意外と長め。



天気が良ければ、車窓右側には、噴煙を上げる雄大な十勝岳(2077m)などの名山がくっきり望める。



西中(にしなか)駅
ホームが短いため、2両編成の最後部はホームからはみ出す。

雄大な十勝岳連峰。左奥の大雪連峰に続く「北海道の屋根」とも呼ばれる。


この西中駅も一部の普通列車は通過する。



かつては十勝岳の噴火などで荒れ地だった富良野盆地は、開拓によって今は広大な田園や畑作地帯に生まれ変わっている。

富良野の平原を走り抜ける。





上富良野(かみふらの)駅

上富良野町の中心駅






上富良野駅を過ぎると、列車は、富良野盆地から美瑛の丘陵地帯に入る。




美馬牛(びばうし)駅


旭川発富良野行き普通列車と交換

富良野線沿線も、富良野市居住の脚本家・劇作家 倉本聰のドラマロケ地が多い。

この美馬牛駅も、倉本聰脚本・吉岡秀隆主演のドラマ「北の国から '89帰郷」のロケ地として使用された。


美瑛の丘陵地帯の森林を走り抜ける。

列車はアップダウンを繰り返す。



この辺りはアップダウンする列車の撮影地としても有名



時々視界が開け、美瑛らしい丘の景観が広がる。

車窓には緑のパッチワークの丘



美瑛(びえい)駅

丘のまちとして有名な、北海道を代表する観光地・美瑛町の中心駅

隣のホームには、観光列車が停車中

旭川駅から美瑛駅を通り富良野駅に向かう朝の観光列車「富良野・美瑛ノロッコ号」

「富良野・美瑛ノロッコ号」は、朝、旭川から富良野に向かい、日中は美瑛と富良野を行き来し、夕方、富良野から旭川に戻るダイヤ。初夏から秋にかけて運行。

DE15形ディーゼル機関車と、50客車を改造した510系客車3両編成

富良野に向かうノロッコ号。ディーゼル機関車は旭川方の最後部に連結。最前部の客車に取り付けられた運転台で操作し推進運転。
この「富良野・美瑛ノロッコ号」は、車両の老朽化により、2025年度で運行終了となる予定。

あいにくの雨模様

美瑛の駅舎は、美瑛軟石の石造り

旭川空港へは、旭川駅より美瑛駅からのほうが近い。

キハ150は旭川を目指す。


※2022年(令和4年)8月上旬