さよなら、アルピコ交通3000形モハ10形リバイバルカラー車両【早春の中央東線とアルピコ交通②】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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その他、5インチゲージ自家用乗用鉄道「湘南軽便鉄道」についても掲載。路線は湘南本線(ベランダ線・路程約0.01km)があったが現在廃止。新たな庭園鉄道敷設の構想中。

(前回記事 の続き)


(アルピコ交通(松本電鉄) 新島々駅)



松本駅(長野県松本市)
松本駅6番線はJR大糸線の頭端ホーム、
7番線はアルピコ交通(松本電鉄)上高地線の頭端ホーム



午前9時52分、7番線に、新島々駅からのアルピコ交通上高地線電車が到着

松本電気鉄道(松本電鉄)は、現在は「アルピコ交通」に社名変更されたが、今も通称で松本電鉄も使用される。

到着したのは、3000形(元・京王電鉄井の頭線3000系)3003号編成。車体は、昔、松本電鉄を走っていたモハ10形リバイバルカラー。

アルピコ交通3000形
元・京王電鉄井の頭線3000系電車の中間車を譲受し、先頭車改造等を施し、1999年(平成11年)7月から運行開始。

3000形モハ10形リバイバルカラー編成
2017年の信州ディスティネーションキャンペーン記念で、1986年まで活躍していた「モハ10形電車」をイメージしたラッピング車両。
2021年(令和3年)8月の豪雨災害で上高地線が寸断され、この時から休車となり松本駅で留置されていたが、2022年(令和4年)8月に運用復帰。
2023年(令和5年)3月15日(水)朝をもって運用離脱。

アルピコ交通(松本電鉄)の従来の3000形(元・京王電鉄井の頭線3000系)電車は、新しい20100形(元・東武鉄道より20000系)電車に置換えが進む。
この3000形3003号(モハ10形リバイバルカラー車)は、2023年(令和5年)3月15日(水)朝の運用をもって離脱した。今後は予備車となる。
※休車中だったモハ10形リバイバルカラー車は、2023年(令和5年)11月3日(金)から本線復帰

アルピコ交通上高地線は、4編成のみの少世帯
2023年(令和5年)3月18日より、20100形(元・東武鉄道20000系)第2編成が営業運行を開始し、代わりにこの3000形3003号(モハ10形リバイバルカラー)が運用を離脱。

アルピコ交通上高地線では、2021年(令和3年)8月、豪雨に伴う河川増水により、西松本~渚間にある田川橋梁が被災。一部区間で運休しバス代行が続いた。

復旧工事の結果、2022年(令和4年)6月10日から約10か月ぶりに松本~渚間でも運転再開。全線で運行を再開した。



アルピコ交通上高地線は、2022年(令和4年)9月26日に全線開業100周年を迎え、これを記念し「全線開業100周年記念ヘッドマーク」を掲出。

正面ニ枚窓





車内へ。

運転室後ろは、ワンマン運転改造化


昭和41年東急車輛で製造。平成11年京王重機で改造され、松本にやってきた車両。



丸型換気装置(軸流ファン)である「ファンデリア」が残る。





側窓の日除けロールカーテン。

窓は、もともと上下段ともに開閉可能だったが、現在は下段は開閉できなくなった。







車内には、アルピコ交通の前身である、筑摩鉄道、筑摩電気鉄道、松本電気鉄道時代の写真を展示



運転室後ろ






乗務員室







ワンマン改造化に伴い、大きなバックミラーを装着



行先表示幕



ドア横にもシール式の行先表示



3003編成は、新島々方から3003号+3004号の2両編成













ステンレス車体で、外板はコルゲート



アルピコ交通上高地線が発着する7番線は、北側が切欠きのホーム。
反対側のJR大糸線が発着する6番線は、南側が切欠きのホームになっている。


パノラミックウィンドウ




松本駅の一番端、7番線で発車を待つ、午前10時10分発のアルピコ交通上高地線の新島々行き。

首都圏から松本方面に夜行列車がまだ運行されていた頃には、松本駅でこれらの列車に接続する臨時列車が夏期の早朝に設定され、北アルプスへの登山客輸送を行っていた時期もあった。




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※2023年(令和5年)3月上旬