お預け、というものがあります。それは犬の躾であったり、異性をモノにするためのテクニックであったりしますよね。一体なんでまた、そんなことをするのか。

つまり、お預けをされた側は、それまではちょっとイイかな〜くらいの軽い気持ちであったとしても、お預け食らったことによって、なんだかすごく価値あるようなものな気がして、はあはあ欲しいのもうたまらないわ…!、となるわけですね。そうやって、苦労して手に入れたら愛着もひとしおであり、そして手放すのが惜しくなります。

これ非常によく考えられたテクニックで、「認知的不協和」というメカニズムで説明されると思います。人は、自分がそれなりに頭の良い筋の通った人間だから正しい判断を下すし簡単にだまされたりしないと信じている。なので、大変な努力をして手に入れたものがつまらない取るに足らないものだと認めて自尊心が傷つくのを避けるために事実の見方を変えて都合良く解釈する、というメカニズムだそうです。

ところで、先日、タイメックスのウォーターベリーレガシースカイブルーがちょっと気になりまして。公式オンラインショップを見てみたら、米国は売り切れ、日本は購入手続きを進めて最後の注文ボタンを押したら在庫切れ、という表示。僕は…ぼかぁもう…!

きっと、最初から在庫切れと表示されていたら、あんまり気にしなかったんじゃないかと思います。フーン人気なのね、と他の時計を探しに行くか、一旦冷静になってポイントやらなんやら値段が少しでも安いものを探しに行ったはず。が、なまじっか購入手続きを進めていて、もう手に入ったような気持ちになっていた。正しくお預けを食らってしまった僕はどうしたか。ただちにTICTACさんのオンラインショップに向かい、在庫があったのを確認するや否やパックリ行った、というわけです↓。

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日本に住んでる弟に受け取ってもらいました。が、よく考えたら僕は今すぐにこのスカイブルーを着けたかったから米国TIMEXで通販して南米に送ろうとしたわけで、手に入れて日本に保管しておきたかったわけじゃない。

途中から目的と手段が入れ替わってしまった事実を認めなければなるまい!僕は認知的不協和に惑わされない、自らの失敗を認めるオトコなのである。

ということで、弟に譲ることにしました。一通目のメールを送ってから二通目までの微妙な時間にわたくしの逡巡が見て取れますな。

今日はシチズンのプロマスター


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