東アジア歴史文化研究会

日本人の素晴らしい伝統と文化を再発見しよう
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呉善花『反目する日本人と韓国人』(ビジネス社) あぐらをかく韓国人女性、正座する日本人を見て『囚人』かと問う ステンレス食器にスプーンで掻き混ぜ、音たてて食事するのは何故

2021-12-01 | 日韓関係

相手と接するスタイルがまるで異なるのが日本人と韓国人だが、敬語の使い方も食事作法も違えば、美意識も価値観も正反対だ。「近くて遠い国」どころか、日韓両国は永遠に理解し合えないだろう。

あぐらをかく韓国人女性をみて、礼儀作法しらずと日本人は思うが、反対に韓国人は正座する日本人を見て『囚人』かと問う。正座は上役から叱責されるときか刑務所で看守から説教されるときだからだ。

食事も音をたて、喉ごしで味あうのが最高の食事法とする韓国人は美意識の疑わしいステンレス食器にスプーンで掻き混ぜ、音たてて食事する。

ともかく顔や姿かたちが似ていると言われるが、DNA鑑定で日本人と韓国人はまるで遺伝子が異なるのだ。

魏志の倭人伝が『倭』と書いたときは、任那府があって、日本人と同じDNAの海洋民族が朝鮮半島南部にいた。百済は親戚、日本の保護区とも言えた。しかし白村江の戦いで、百済の王室ならびに知識人の大半が日本へ亡命し、住み着いた。この大量移住以後、日韓は完全に乖離したと歴史的には考えられる。 だから生活習慣やモノの考え方、行動様式がことなり、思考方法も対称的なのは当然の帰結なのである。

日本に住んで四十年の呉女史は、当初、もの凄いカルチャーショックに打ちのめされた。どうして隣国同士なのに、こうも立ち居振る舞いからしゃべり方まで天と地ほどの差違があるのか、具体的なことをひとつひとつ観察し、その謎解きに挑んだ経過が、彼女の評論活動を支えてきたとも言える。

また女性だからこそ気がつく日本文化の特徴にも言及し、野蛮な日本人と思っていたのに滞在が長い裡に、はたして日本人が野蛮である筈がないではないかと根本にある日本文化の核心を発見し、それらが所謂「呉朝鮮学」を構築することに繋がった。

呉善花さんは端的に言う。

「反日は個人としてなくなることがあっても、民族としてなくなることはない、ということです。なぜかと言えば、韓国は戦後、反日を軸に民族としてのまとまりを生みだしてきた、と言えるからです。

逆に言えば、反日を抜きにしたら、韓国人は民族としてのまとまりを作れない、ということです。このように反日感情は『つくられた民族的な感情=公的なもの』なのですが、これが日本人と私的な交流の場面に浸透してきてしまうので、厄介なのです」(23p)

いつもの呉善花節、本書でも冴え渡った。


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