とうとうHbA1cが12になってしまった。朝に主治医からの電話があった。
異例である。
「後藤さんの先週の血液検査の結果が届きましてね…」
「はぁ、悪いんですか?」私も嫌な予感がした。
「ええ…それで急いで電話をさせてもらったんですよ」
やっぱり…
血糖値も400を優に超えていたそうだ。
「教育入院をしていただかないといけない数値ですが、後藤さんはご主人の介護もありますから、ひとつ心を入れ替えて頑張って糖質制限と運動をやってください」
と、強く言われた。
「教育入院」とは糖尿病を患っている人なら聞いたことがあるだろう。
語弊を承知で例えると「強制収容所」である。
のほほんと「入院だぁ」と喜んではいられないのである。
栄養学の講義や運動などの数々のメニューをこなし、粗食に耐え、仲間とともに達成感を味わう特別な入院である。
それをしないで生活習慣を改めることで猶予をもらった。
時期が悪い。もうすぐ年末年始である。糖質のオンパレードの季節であった。
そんなことは言っておれないのだった。
糖質制限前夜
本日の晩御飯は、もう作ってあったので、「イカと小芋のたいたん」と「小松菜と油揚げのたいたん、たまご落とし」と「カブの味噌汁」そしてお酒1合(これが最後だ。許せ)。
明日からは、もっと糖質を絞る。
江部康二医師の本を引っ張り出して、研究を再開するのである。
肉や魚はいくら食ってもいいのだと(カネがかかるね)。
コメとパンと菓子は「食うな」である。
言うまでもないがモチも麺も、あかんのである。
わかっちゃいるが、何度も挫折している。タバコはやめられても、甘いものがやめられない。
野菜と海藻と大豆製品で腹を膨らませばいいのだと言うのだけれど。

合気道の丈(じょう)を庭で振り回して、雑念(糖質への思慕)を断ち切ろう。
こんにゃろ、こんにゃろめ!
介護労働程度では運動にならんのかな?けっこうしんどいのだぜ。
半身不随の男性を風呂に入れるのなんて、かなり重労働なんだけどなぁ。
えい!えい!こんにゃろめぇ!
セックスしたらいい運動になるとは言うけれど、相手がおらんし、この歳でそれはもう犯罪だわ。
だいたい、もう熱帯雨林の時期は過ぎ、乾燥して砂漠化が進んでいるのです。
あたしの「恥丘温暖化」による「大旱魃(かんばつ)」が進み、からだはひび割れているのです。

とにかく「教育入院」にでもなったらウチは崩壊するからね。
冗談じゃないのよ。
本ばかり読んで、屁をこいて寝てられなくなったのよ。