宗教法人法の課題<本澤二郎の「日本の風景」(4707)

<税の優遇をなくし、天文学的財政悪化解消とカルト教団政教一致解消>

 「新しい戦前」でいいのか。怖ろしい時代の突入を察知した識者の声というが、もしもこれに迎合すると、もはや世の中は真っ暗闇。日本という国の政治変革にはカルト教団が関与していることが、今回の安倍銃撃事件でわかった。統一教会だけではない。神社本庁や創価学会も。ほかにもあろう。彼らの暴走の背景には、無税制度による莫大な資金が存在する。 

 莫大な闇資金が、政治と社会を狂わせる原動力である。信教の自由を口実にした無税制度は、直ちに解消すべきである。自公内閣による借金体質は天文学的だ。生まれた赤ちゃんも1000万円借金は異様であろう。財政は破綻している。税の優遇はなくすしかない。

 新たに宗教法人役員にやくざ暴力団の排除せよ、との9県の要望も当然である。自民党の右翼派閥とやくざの深い仲は、A級戦犯の岸信介・福田赳夫・安倍晋太郎・晋三時代からだ。中曽根派にもいえる。カルト教団と自民党右翼派閥の関係が、間違いなくこの国を危うくさせている。いま公明党創価学会もその仲間に入ったようだ。

 

<政教分離とやくざ(暴力団)とカルト教団排除は不可欠>

 世は21世紀である。国際社会は政教分離を法治の根幹にしている。戦前日本の天皇制の国家神道(現在の神社本庁)こそが、植民地支配と侵略戦争の元凶となって国際社会を狂わせた。

 政教分離は断固として貫徹する必要がある。天皇制の恐怖の腐敗は、いうなれば神社神道による人民の奴隷化にあったともいえる。天皇制を維持させるための防護服がやくざ暴力団だった。

 前世紀の遺産は解体するほかない。

 

<常態化していた統一教会の外為法違反=創価学会は?>

 高等小学校卒業の田中角栄は、それゆえに一世を風靡した人気首相となったが、彼を追い落とした材料は米国ロッキード社からの賄賂金5億円だった。しからば韓国やアメリカや中南米諸国への詐欺的呪いの手口でかき集めた統一教会による日本資金は、数兆円かそれ以上にのぼると見られているが、宗教法人の闇に隠れて罪に問われることなく強行されてきた。

 民主主義の国でこんな違法行為が許されていいのだろうか。これ一つとってみても日本の政治腐敗は、世人の予想を超えている。

 同じことは海外に資産を有する創価学会にもいえるだろう。どのような手段で資金を世界各国に持ち出しているのであろうか。フランスでは創価学会をカルト教団として監視を強めている。

 

<甘すぎる宗教法人法は不正腐敗の温床でいいのか=憲法破壊の元凶>

 カルト教団は甘すぎる宗教法人法を隠れ蓑にして不正を行っている。統一教会の霊感商法はその典型であろうが、そればかりではない。無税の資金を使って悪政に手を染めている教団は多い。

 政府・国会と裁判所の怠慢に尽きる。カルト教団は選挙を利用して政府と与野党を内部から懐柔して恥じない。女性活用に長けている。やくざも同様である。強姦した女性との性行為動画を手にすることで、女性を自由自在に将棋の駒のように駆使して目的を果たしている。

 憲法破壊の元凶でもあろう。カルト教団による政治的自由の拘束もまた、憲法に違反する。こんな民主主義を放置していいわけがない。強く訴える必要がある。公民の代表の覚醒を求めたい。

 

(産経)税優遇措置がある宗教法人の設立などを定める宗教法人法について、特定危険指定暴力団「工藤会」(本部・北九州市)を抱える福岡など9県が、法人役員の資格や解散命令の要件に暴力団排除規定を盛り込むよう国に要望していることが2月5日、分かった。過去には暴力団が絡む宗教法人を悪用した脱税事件なども起きており、暴力団の拠点がある兵庫県なども共同提案しているが、国は「実効性が乏しい」と応じていない。

 

(追記)夕刊紙も買えない凡人ジャーナリスト

 昨日はひどい目に遭った。日刊ゲンダイのコンビニでの買い方も知らなかったせいである。午後2時前にコンビニで残っていた1部を買った。130円だ。ほっとして紙面を広げると、我が近況記事が載っていない!青くなった。前日に覚えたてのSMSで100人ほどの友人に知らせておいたものだから、さあ大変!自宅に置いたスマホには札幌や沖縄から「記事がない」とのクレームが。パソコンを開くと、都内の友人から「大きく出ている」との連絡が入った。直感で地方版には掲載されないと判断した。あわてて地方の友人らに「勘違いした」とお詫びのSMS送信。これがまた大変。夕刻に八千代市の友人が「出ている」との報告だ。木更津市の友人からも「見た」と。今度は岐阜県からも「見ました」の連絡が入った。地方にも出ていることが分かった。今度はあわてて「出ている」との訂正のSMS。不慣れなSMS操作も重なった。命が縮む思いをしてしまった。無知の怖さだ。もう大分ご無沙汰している友人に老醜をさらすことで「本澤はまだ生きている」との思いからの発信だったのだが。

 

 午前中は楽しかった。親類先の柴崎豊平・福江夫妻が、自分の畑で耕作した大豆で健康食品の代名詞のような醗酵食品の味噌を造る様子を見学したせいだ。防腐剤と添加物の食料品ばかりの世界に生きる現代人である。それなしの手造り味噌は一見の価値がある。大きな釜が、豊平さん手作りのドラム缶のカマドに乗って大豆を煮ている。これも圧巻だ。

 煮汁を飲むと甘い。これを餅つき機に入れて豆を潰し、麹と混ぜて練る。麹の量で味噌の味に変化が出る。柴崎家の味噌には、大豆とほぼ同じ量の麹を混ぜるから、塩分も少なく最高の味のいい味噌が出来る。麹は米から醗酵して造るというもので、こちらは専門の店から購入する。

 幼いころは、どこの家でも味噌を作っていた。我が家の隣の豆腐屋という屋号の大きな釜を借りて造っていた。その際の汁をご飯にかけて食べた。今回はその汁(名前を忘れた)もいただいた。本日は2回目の懐かしい挑戦である。

 昔の方が健康食品を食べることが出来た日本人ということになる。戦前回帰は許されないが、食べ物は大陸から届いた健康食品がいい。

2023年2月7日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)