35年の眠りから覚めて<本澤二郎の「日本の風景」(4705)

<朝日阪神支局襲撃事件の再捜査にひるむ国家公安委員会の無様>

 凡人ジャーナリストは2月2日の衆院予算員会での宮本岳志質問のYoutube動画を見なければ、まだゆでガエルの仲間の一人だったろう。いまは覚醒した。警察庁が特定した重大犯罪を見逃していた、というよりも清和会圧力に屈していたのであろうから、その罪は万死に値する。

 岸・福田・安倍はいない。圧力なべの蓋は開いている。再捜査すべきであるが、宮本質問に谷という国家公安委員長は、15年の公訴時効を口実にして逃げた。冗談ではない。谷は政治屋としても失格である。岸田内閣には骨のある政治家がいない。一人もいない。

 萩生田や西村、松野ら小者の統一教会派に屈しているのであろうか。清和会・統一教会退治が、依然としてこの国の前途を決めている。確かにネット情報を開けてみると、銃を手に持つ文鮮明の写真や、配下の武装チームの姿が沢山映っている。

 このままでは、散弾銃を持つ文鮮明に支配された日本を受け入れることになるが、警察庁は散弾銃が怖いのか。警察が駄目なら自衛隊のミサイルで対抗することも可能であろうが。

 

A級戦犯派閥の清和会や笹川ギャンブル財団に配慮か>

 公務員は全体の奉仕者であって、清和会・統一教会の防護服であっていいわけがないだろう。黒い戦後史を解明する時だ。

 35年前のそのまた30年前から日本は、石橋・池田内閣を除いて黒い政治が太い一本の線で貫かれていた。そのことに気付いた日本を代表する朝日新聞が、統一教会の霊感商法という犯罪的金集めを糾弾する記事を、朝日ジャーナルと共に書きまくって、国民の命と財産を守る報道を徹底した。対して統一教会国際勝共連合は、岸や福田の支援を受けるような形で武器で反撃をしていたとは、恥ずかしながら2023年2月3日まで知らなかった。この辺の様子を現在ははっきりと理解した凡人ジャーナリストとして、岸や笹川らの黒い歴史に目を向けよと叫ばねばなるまい。

 

 国家公安委員長の宮本質問に対する逃げ腰の答弁が、岸田内閣の姿勢だとすると、35年の眠りから覚めない日本政府と警察庁ということになろう。由々しき一大事である。主権者として放任出来るわけがない。

 税金泥棒警察の汚名返上を期待しつつ、野党の厳しい追及を求めたい。

 

TBS強姦魔を助けた共犯者・中村格は日本生命に天下りの快挙>

 昨日はまたしても仰天人事が報道された。かの伊藤詩織さんを薬物で強姦したと見られているTBS山口強姦魔を逮捕させず、無罪放免にしたという三流国でない限り想定できない処分をした菅義偉最側近の中村格は、それ故に警察庁長官という最高位を射止めた警察官僚きっての悪党だと日本列島の国民すべてから受け止められている。

 その御仁が生命保険会社の雄である日本生命に天下りしていたことがわかった。これはまた快挙だ!菅か二階の差し金か、それとも岸田が口を聞いたものか。憶測が尽きないが、さっそく日本生命の保険解約の話が波紋を広げている。ワルが出世する日本に変化はない。

 伊藤詩織さんの取材から逃げまくっている悪徳官僚の汚名は、今後とも続くことになる。哀れな中村格であろうか。

 

<木更津レイプ殺人捜査回避は公明党創価学会の圧力疑惑か>

 強姦魔というと、殺人の罪に相当する重い犯罪を本業とするやくざが跋扈する千葉県・房総半島では、やくざ系が産廃業に手を出して、有害物質を水源地に埋めて暴利をむさぼっている。

 これに対して地方の小役人は抵抗しない。黙認するため違法行為はいたるところで繰り広げられている。君津市や袖ヶ浦市には核のゴミが埋設されているが、千葉県も関係する市も沈黙して恥じない。

 やくざによる木更津レイプ殺人は、こうした土壌を背景に起きた。被害者は戦争遺児である。戦争未亡人が建てた学校前の住宅地は、伸び放題の枯れ葉で埋まっている。常時4台の廃車が庭の一角を占拠して痛々しい。

 犯人のやくざも被害者も共に創価学会員。元法務大臣秘書官の口添えで木更津署も捜査を始めたが、3年前に打ち切った。「公明党創価学会の圧力に屈した」と見られている。事実なら創価学会は、殺された戦争遺児よりも、強姦魔のやくざを保護していることになるがどうか。

 警察正常化協議会の大河原宗平氏がいろいろと骨を折ってくれている。殺人に時効はない。犯人の富津市出身の浜名と共犯者の吉田文江と大工佐久間清も特定できている。

 警察庁の腐敗に千葉県警も木更津署も比例して腐りきっている証拠であろう。犯人はJR岩根駅近くで介護施設を経営している。やくざ経営の日本で初めてのデイサービスである。「公明党の政治力」との噂はずっと続いている。

 

<警察が覚醒すれば日本社会は明るくなるのだが>

 警察正常化には、まず35年の眠りから目を覚ますことに尽きる。立春も過ぎた。民主国家を放置するのか。繰り返し警察の覚醒を求めたい。

2023年2月5日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)