今年も花見の季節がやってきたが、この時期は雨降りの日が多い。
我が自治会館にも3本の桜の老木がある。私がこの町に住み始めて約50年、
その頃すでに大木となっていたので、80歳くらいになるのではないかと思う。
しかし、花の咲く時期は少し早くなっととはいえ、この季節になると立派な花を
咲かせ、ご近所さんたちは桜の木の下で花見に興じています。
桜の花が散り、葉桜になる時期に次の年の花芽の準備を始めます。そして夏には
葉と根から養分をもらい、子孫を育てるための花芽を育てます。
秋を迎え紅葉が散り、冬支度のために花芽は外皮を厚くし、冬の寒さに備えます。
そして、春になると外皮を脱ぎ捨て一斉に花を付けます。
子孫を残すための花ですが、人間が決めた暦に従うのではなく、地球自然の移り
変わりを敏感に察知し、受粉のために虫たちが活動を始める頃になると花を咲かせる。
人間は、地球環境の破壊から温暖化が進んでいると騒いでいるが、自然界に生息する
生き物たちは必死に環境変化に対応しようとしています。
太古の昔から、火山の噴火や彗星の地球衝突により、地球環境が壊滅的な影響を
受けてきましたが、環境変化に対応した生物は生き延び、現在に至っています。
今は極寒のシベリアやグリーンランドでも、樹木が茂り、マンモスや多種多様な
生き物が生活し、バイキングもグリーンランドで放牧をしていた記録が残されて
います。
人間が起こす環境破壊は出来る限り少なくする必要がありますが、森林の大規模
伐採や大規模放牧による急激な砂漠化拡大等、急激な環境破壊を止め、ゆっくり
進む環境変化に対応出来る地球を形成していくことも大切と考えます。
人間の欲望とか、科学技術の進歩を否定するのではなく、少し我慢しながらも地球
の自然と共生できる事を真剣に考えなければいけないと思う今日この頃であります。