エリクソンを実際の臨床の現場で使用する場合、患者さんによっては、人生に希望を持つ手法を知らない人に遭遇する場合があります。その人は赤ちゃん時代に余程、十分なお乳やおむつの面倒をしてもらえなかったのでしょう。そんな場合は赤ちゃんは人をあまり信用していませんし、人に不信感をもっています。意志力も欠落しているし自律性も欠落、しかし恥辱と疑惑は人一倍大きい事例があります。この範疇の患者さんは今からの学習で十分回復出来ます。成功体験を積まれるように心理療法家がカリキュラムを作成していきます。年月は必要ですが、必ず成功します。人生に希望を持つノウハウはその人の生育史に合わせて作成されていきますので具体的な教科書はありません。その人の今までの成功体験の事例を聴きながら自信を持たせるカリキュラムを、どう作れるか、心理療法家の実力です。
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