そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

和平交渉を中止したウクライナ、それを受けロシアは敗北をどこで認めるか

2022-05-18 | プーチン

ロシアはようやくマウリポリの鉄工所を制圧した。制圧したと発表して二週間にもなる。地下にとどまっていた230人の兵士を引き出し、ウクライナもこれを認めている。
しかし、ロシアはこの辺りの戦闘に余りにも時間と兵力を投入しすぎたのであろう。おかげでハリキュウ辺りでの戦況はウクライナの攻勢が続いている。
オランダのオリックスが発表(上図:BS-TBS報道1930)した兵器などの損失は、ロシアの深刻戦況を示している。ウクライナに比してロシアは航空機で2.6倍、戦車で4.2倍車両で3.3倍の損失がおきている。ウクライナの得意な兵站での戦いに至っては、14倍の損失にもなっている。
破壊された洗車には、半導体不足で洗濯機や冷蔵庫用のものが使われていた。ロシアは単独で戦車を生産できないが、ロシア最大の工場も生産停止の状況である。
ロシアの兵器は失う消耗戦となっているが、ウクライナはこれから更なる戦力増強が行われることになる。兵力は夏ごろには大きく逆転することになると言われているが、早まる公算が大きい。
一般に侵略する側はされる側の倍以上の戦力が必要とされる。当初は10倍を超す戦力をロシアは誇っていた。プーチンも大きな自信があったと思われる。首都を占拠し2014年選挙で当選し直後に失脚した、ポロシェンコを大統領に据える腹積もりだったが、画餅に終わっている。ロシアは社会体制が代わっても、戦争が下手である。
ゼレンスキーは和平交渉を打ち切った。これでプーチンは落としどころを失くしてしまった。物理的敗戦しか彼には残っていない。めぼしい仲介者が見当たらない。少なくとも今年いっぱいは白旗を上げることができないだ追う。
戦争が長引くと喜ぶのはアメリカである。アメリカの軍事産業は大喜びとなるだろうし、日本の安倍晋三のような極右翼は、戦時最中に参議院選挙を迎えホクホクである。
プーチンには面子を捨てて君主になれるチャンスが残されている。

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