そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

これで日本の外交が変わればと思う日中関係

2022-09-29 | 中国

今日は日中国交正常化50年の記念日である。この半世紀で日中関係は大きく変わってしまった。経済的(に限らないが)が、下の表が象徴的である。日中関係は完全に逆転した。
毛沢東と周恩来はこの4年後に亡くなっているが、その2年後に訪中したが、「熱烈歓迎」「一衣帯水」の旗が振られ、何処に行っても大歓迎されたものである。
国共内戦(中華民国国民政府率いる国民革命軍と中国共産党率いる紅軍との間で行われた内戦 )で、終戦後は旧日本軍や技術者の多くが共産党軍(八路軍:パーロ)に協力した。戦後多くの技術者が残って共産党を支えた。
中国共産党の設立の12名は、毛沢東以外は全員日本で学んだ人たちである。
革命世代が消えて改革開放は転機になったであろうが、1992年の天安門事件が決定的であったといえる。これを期に中国は大きく変わる。政権が不都合な情報を止め、都合の良い情報を脚色して流すようになった。
日中国交正常化は、ニクソンがソ連と対立し苦慮する中国を電撃的に訪れ国交回復したことが、大きな要因になっている。そのソ連の崩壊が中国を勢いづかせている。
中国共産党は否定するが、中国は共産主義理念を放棄した。一党独裁が資本主義化した中国経済成長を強力に支えた。国家資本主義と言って構わないだろう。21世紀になると、二桁成長を続け、リーマンショックを世界で最も短期間でやり過ごすことも出来た。
日中関係では、尖閣列島を国際音痴の石原慎太郎が火を点けたことが大きいい。その後尖閣に留まることなく、中国は軍事発展を東南海地方に向けさせ今日に至っている。
10年単位で国交正常化を祝うセレモニーを行っていたが、2012年は尖閣問題を受け中止になった。今年は首脳の文章交歓だけであった。日本側の祝賀会では、日中のトップは顔を見せることがなかった。中国では習近平が日本に祝辞を送ったと伝える程度であった。
革命第一世代が、尖閣と靖国を触れずに正常化に踏み切ったのであるが、どちらも日本側が掘り起こした格好である。
中国はあと数年で経済成長2%程度に落ちる。日本を上回る超高齢化社会になるであろうが、軍事大国は治まることはなく巨大化するだろう。
国内的には、ウイグルやチベットに加えて香港の人権問題や、台湾に軍事侵攻など経済的にも国際的にも得るとこが少なく手を出さないと思うのであるが。
軍事対立が不経済であることや、環境問題こそ優先する動きもあるが、日本では安倍晋三が亡くなり、挑発の連鎖が起きなくなることを願うばかりである。


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