偏平足

里山の石神・石仏探訪

一石六地蔵 山梨県甲斐市

2022年08月09日 | 里山石神端書

里山の石神端書100 甲斐市下福沢 双峯院の一石六地蔵

 一石六地蔵は絵馬型の一石に六体の地蔵を彫り出した石造物。亀沢川の集落ばかりでなく、山梨県ではどこでも見られる地蔵です。特に寺院や墓地に多く立っていますから、個人の造立なのでしょう。


 双峯院では一か所にまとめられていますから、墓地整理のときに集められたのだと思います。
 一石六地蔵のそれぞれは小さな地蔵ですから、六体の地蔵のほとんどは同じ合掌の地蔵が並びます。双峯院では一基だけ持物がわかる六地蔵がありました。その持物は向かって右から幡・天蓋・柄香炉・合掌・不明・宝珠。単体六地蔵の持物はいろいろですが、幡と天蓋を持つ地蔵を見つけると、造った石工のこだわりの深さを感じたりします。これを一石六地蔵で表現するのは面倒な作業になると思います。


 境内入口には丸石道祖神や道祖神祭りの案内があります。
(地図は国土地理院ホームページより)


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