イタリアワインかぶれの料理人

イタリアワインとコーヒーが大好きな料理人が、呆れるほど愉快に溢れるイタリアワインの魅力を伝えていきます。

アマローネ カピテル モンテ オルミ

2024-04-25 18:24:44 | イタリアワイン

アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ リゼルヴァ“カピテル モンテ オルミ”(Amarone della Valpolicella Classico Riserva “Capitel Monte Olmi”)2016をセラーに納めました。

Riservaの表記は4年以上の熟成が義務付けられています。バローロやブルネッロにも言えることであるが、バリックの呪縛から解かれたのではないのかな、と思っています。長い付き合いのあるスラヴォニア産の大樽での時間をかけての香りと味わいの構成は本来の姿に戻って来ているのかな、感じています。それにしても7年から10年後に抜栓できる状態のリゼルヴァは瓶熟を慎重にしなければいけないが、喜ばしい出来事を待つ楽しみもあります。


グラッタマッコ

2024-03-07 21:38:47 | イタリアワイン

ボルゲリ ロッソ スペリオーレ “グラッタマッコ”(Bolgheri Rosso Superiore “Grattamacco”)2019をセラーに納めました。

ボルゲリ ロッソにして珍しくサンジョヴェーゼが混譲されています。以前のパレオにもサンジョヴェーゼが混譲されていましたが、今はカベルネ フラン100%で造られています。グラッタマッコはトスカーナのワインにサンジョヴェーゼは不可避の考えがあり、小高い丘の上に位置する畑はベストではないが、求められている条件は満たしているとのことでした。

グラッタマッコはビオロジックでワイン造りをしているボルゲリで2番目に古いワイナリーです。


ブリヤ サヴァラン

2024-01-31 16:53:34 | イタリアワイン

辻 静雄著(ブリヤ サヴァラン「美味礼讃」を読む)を読み終えました。翻訳本ではなく、「美味礼讃」の時代や社会の背景に人間模様が記されてあり、内容に触れたものではありませんでした。途中で池波正太郎著「男の作法」を引っ張り出し、交互に読みました。この男の作法には店名は出てきませんが、多くのお店は今も営業をしています。


アマローネ ラヴァッツォル

2023-10-21 18:13:00 | イタリアワイン

アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ “ヴィニェティ ディ ラヴァッツォル”(Amarone della Valpolicella Classico “Vigneti di Ravazzol”)2016をセラーに納めました。

Ca’ la Biondaのアマローネはヴァルポリチェッラ クラッシコの原産地呼称内にあり、村名と畑名を付けるとすればMarano村のRavazzol畑となります。クラッシコ地区の土壌は石灰質(スカリア ビアンカとスカリア ロッサが入り混じる)と火山質(玄武岩と凝灰岩)の混合が葡萄に個性を与えていると考えています。このラヴァッツォルは石灰質シルト土壌からの個性であるしなやかで繊細なテイストを披露してくれます。


ボーカをセラーに納める

2023-10-19 20:19:19 | イタリアワイン

レ ピアーネのボーカ(Boca)2016をセラ-に納めました。

バローロ、バルバレスコの北部に位置するゲンメの北側でALTO PIEMONTE協会に属する生産者です。馴染みの薄いワインですが、古代ローマの時代から歴史的にブドウ栽培に非常に適した地域にあります。第二次世界大戦後、この地域のブドウ栽培は徐々に放棄されましたが、僅かな生産者による伝統を信じ続けているブドウ栽培のおかげで、小さいながらも権威は存続しています。

ブドウの木は、近くのモンテローザから吹き下ろす冷たい風から保護された、丘の上の最も適した区画で栽培されています。栽培するのがかなり難しい品種であり、特に微気候の点で厳しい要求がされます。土壌は、古代の火山噴火の名残であるピンク斑岩の岩石の崩壊によって生成された鉱物質の砂利や石が豊富に含まれています。

アルト ピエモンテのネッビオーロはスパンナと呼ばれるクローンです。ボーカはヴェスポリナ(15%)を混醸されます。ヴェスポリーナは非常に難しいブドウですが、ネッビオーロを伝統的に融合し、芳醇で表現力豊かなワインとなっています。