玉川大学でのイコン展
ロシア正教会、そしてウクライナ正教会でも礼拝の中心になるのがイコン(聖像画)です。
イコンとはギリシア語で“像”とか“イメージ”といった意味
英語発音ではアイコン、つまりスマホのアイコンです。
アイコンをクリックするとサイトに入れる〜
イコンは神の世界を垣間見るウィンドウ
もしくは天国を移すミラー□
立体的な聖像を置くカトリック教会が西欧に広まったのに対して
イコンを重視する正教会は東欧諸国に広まった〜〜〜
イコンといえば、まず聖母子像
奇跡や癒しを起こす力がある??
サンタクロースの起源となった聖ニコラウスも有名
左右対称に平面的に描くと、観る者がどの位置に立っても見つめられているような…
イエスが座るこの椅子のかたちは、逆遠近法
通常の遠近法、例えばダヴィンチの“最後の晩餐”のように消失点がイエスの頭部の後ろにあるのではなく、手前の方に、つまり鑑賞者のあたりにくる仕掛け
鑑賞者がイコンの中に入るような…
イコンは祈りのためのツールということ
正教会はその国の土着の文化習慣を受け入れて、国ごとに独自の発展をしてきたもの
戦争を引き起こすのはエゴイスティックなナショナリズムですが、
それぞれの国が自らの文化を重んじることは、ナショナリズムということにはならないと思います。
ユング心理学においてもお互いに相手の個性を認め合うことから健全な交流が可能になるとされます。
絵画を重んじる正教会の内部の雰囲気は、
真言密教の曼荼羅の世界のような…
真言密教もまた、仏教にヒンズー教や神道などの土着の宗教が加わったもの
イコンを観ながら、日本の精神性に通じるものを感じました。
明治時代にサンクトペテルブルクに留学したイコン画家山下りんの作品も!!!
これはかなり伝統的なイコンの書き方とは違う欧米の絵画のようで
お茶の水のニコライ堂にも飾ることはできないもののようですが、
これはこれで、血の通った人間のようで、親しみがもてていいですね。