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要素のアパートメント

大評議会の間のお隣の3階部分にあるコジモ1世のプライベートアパートメントで5つの部屋と2つのロッジアがあります。

コジモ1世はバッティスタ・デルタッソに設計を依頼し代金を払いましたが彼の死後1555-1558年ヴァザーリとその工房(クリストファーノ・ゲラルディ、ジョバンニ・ストラダーノ、マルコ・ダ・ファエンツァ)が装飾しました。要素(水、地、火、空気)の寓話的なフレスコ画が描かれています。

 

四元素のホール

このアパートメントの一番大事な部屋ですが修理中で四元素のフレスコ画が見えませんでした。水はヴィーナスの誕生、地球は初穂を受け取るクロノス、火はウゥルカーヌスの鍛冶場、空気は天井の一部にありウーラノスの性器を切断するサートゥルヌス。この時2年に及ぶフレスコの修復をしていて現在は修理を終え公開されているそうです。バルトロメオ・アンマナティ作の大きな暖炉があります。

 

天井画の一部「月の寓意」

 

オプスの間 Sala di Opi

 

床は赤と白のテラコッタのモザイクはオリジナル。サンティ・グリオーニ作。中央は1556年コジモ1世に捧げられた碑文。窓からは3番目の中庭を見下ろせます。べっ甲とブロンズのキャビネットが置かれています。フリーズは12か月の寓意。

天井画ヴァザーリとクリストファーノ・ゲラルディ「女神オプスの勝利」

サートゥルヌスの妻で豊穣の女神オプスがランオンの四頭立てのチャリオットに乗り塔のクラウン、花柄のガウンを着てアトリビュートの王笏を持っています。武装したコリュバンテス(オプスの祭司たち)に守られています。フレスコ画はヴァザーリとクリストファーノ・ゲラルディ。天井の仕切りの形が気持ちが悪い気がします。

 

ケレースの間 Sala di Cerere

冥界の王プルートーに連れ去られた娘のペルセポネーを探しているので松明がアトリビュートのゼウスの姉。ペルセポネーは冥界のざくろを食べてしまったので6か月は冥界で6か月はケレースの元で過ごすことになったのが四季の起源だそう。

 

ヴァザーリ「ミューズ カリオペー」

 

ユノのテラス Terrazzo di Giunone

 

テラスとして作られましたがフェルディナンド1世の命でアンマナティが設計して閉じました。サートゥルヌスの娘でユピテルの嫉妬深い奥様がヴォールト天井に描かれています。扉の上のフレスコ画は左ユノ、ユピテル、その恋人イオと右ユノ、ユピテル、カリストー。壁のニッチにユノの像が置かれているはずでしたがこの時はありませんでした。

 

フレスコ画の小部屋

 

ヘラクレスの間 Sala di Ercole

 

半貴石と黒檀のキャビネット

「洗礼者ヨハネと聖母子」作者未詳

”UFOの聖母”の名で知られる聖母子。聖母の向こう側に未確認飛行物体があるように見えるからだそう。

 

天井画 中央ヴァザーリ作ユノの放った2匹の蛇を殺す幼少のヘラクレスと周囲はマルコ・ダ・ファエンツァ作ヘラクレスの12の功業(ネメアーの獅子、レルネーのヒュドラー、ケリュネイアの鹿、エリュマントスの猪、アウゲイアースの家畜小屋、ステュムパーリデスの鳥、クレタの牡牛ディオメーデースの人喰い馬、アマゾーンの女王の腰帯、ゲーリュオーンの牛、ヘスペリデスの黄金の林檎、地獄の番犬ケルベロス)

左の円 ヒドラとヘラクレス

 

ユピテルの間

ヴァザーリ作「幼少のユピテル」父サートゥルヌスから身を隠しクレタ島の洞窟で山羊の乳で育てられました。

 

自分の住まいを神話のフレスコ画で覆われ尽くしたコジモ1世は信心深いキリスト教徒じゃなかったんだろうなと勝手に思いました。ローマと比べるから余計そう思うのかもしれません。

 

この日は長時間歩き疲れてだいぶん雑にしか写真とってないです。

 

要素のアパートメントを見たら大評議会の間のバルコニーを通ってエレオノーラ・デ・トレドのアパートメントへ向かいます。

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