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フィレンツェ3日目
ホテルの部屋の上の階の靴音が響き、排水管と空調の音が大きくて眠れないまま朝を迎え、3泊の予定を2泊に変更してローマに戻ることにしました。フィレンツェ近郊のヴィラ・メディチをあきらめました。
ホテルの朝食はビュッフェ。7時からだったので7時に行きました。
コルネがあるのですね。イタリアは甘いパンが多いように思いました。
ローマのホテルの作り立てのモッツァレラチーズが食べたいと思いました。
フルーツはこっちのホテルの方がよかったかも。
朝一でピッティ宮殿を予約していたので20分で食べ終えました。家族と一緒に食事に行くといつも1人だけ遅くてイライラさせる人なんですけど。
グーグルマップで検索するとサンタマリアノヴェッラ聖堂近くのホテルから12分とでましたが30分くらいかかりました。1月で小雨が降っててローマより寒かったです。
普通に歩いているだけでこんな像が立ってるのだからすごい街ですよね。
サンタ・トリニタ広場の正義の柱
コジモ1世が教皇ピウス4世がコジモ1世に贈ったカラカラ浴場跡にあった花崗岩の柱で高さ11m。1565年に勝利の記念として建てられ、1580年にバルトロメオ・アンマナーティ設計の紫色の正義の斑岩像が置かれました。
同伴の孫と一緒にアルノ川とヴェッキオ橋。反対側にヴァザーリの回廊があります。前回通りましたが貴金属を売っている店舗が並んでいました。サンタトリニタ橋を渡りました。ピッティ宮殿は少し街中からはずれています。
曜ちゃんのはヴェネチアのためいき橋なので違いますね。
このころ次男は元気がなかったので元気づけたかったのですが。
ピッティ宮殿。正義の旗手を輩出した銀行家ピッティ家からコジモ1世が妃エレオノーラ・ディ・トレドが持参金で購入して改装し、メディチ家、ハプスブルグ・ロートリンゲン家の代々のトスカーナ大公の住居となりイタリア統一後はサヴォイア王家の王宮になりました。ウフィッツィ美術館とヴァザーリの回廊でつながっています。
ミュンヘンのレジデンツに似ているように思います。↓ミュンヘンのレジデンツ
公式サイトで予約できますが、8時15分開館ですがなぜか9時からしかなかったです。ticket oneでウェイティングリストに載せてもらい、出発直前に予約完了メールがきてプリントアウトして行きました。チケットオフィースでチケットに替えてもらう必要があります。ほぼ誰もいなくてゆっくり鑑賞できてよかったです。
前回は2階のパラティーナ美術館、3階の衣裳博物館と近代美術館を見てくたくたになってボーボリ庭園見られませんでしたが、前日頑張りすぎて2日連続寝不足で疲れすぎてて、この時は2階だけをだいぶん適当にとばしてみました。銀器博物館、馬車博物館も見たかったのですが。
予習して行ったにもかかわらずアルテミジア・ジェンティレスキの代表作ユディト、アンニバーレ・カラッチの栄光のキリストと諸聖人、ヴァン・ダイクのベンティヴォリオ枢機卿、ナティエを見落としました。
大公のキッチンツアーという非公開の部屋も含めて見学できるガイドツアーがあり、事前に問い合わせると「予約不可で当日カスティニョーリの間にある名簿に名前を記入してください」とのことでした。当日チケットオフィースで確認すると同じことを言われました。
小さなミュージアムショップ書籍もあります。
小さいのは前回購入したもので予習してさらに持ってきました。右のは家にあったので前にもあったようです。
階段で2階に上がるといきなり豪華な装飾です。
彫像のギャラリー
となりがカスタニョーリの間ですが名簿が見当たりません。パラティーナ美術館をぐるっと回ってきましたが名簿がなく近くの方に聞くと「担当者が風邪で今日はない」とのことでした。
パラティーナ美術館の内装がとても豪華です。バルベリーニ宮殿の天井画のコルトーナが内装を手掛けていた時期もあります。
昔ながらの展示方法ですが一枚一枚額縁に作者と題が描かれた金色のプレートがついているのでわかりやすかったです。
漆喰が豪華な天井はフェルディナンド2世妃ヴィットリア・デッラ・ロベーレのために1650年ごろ製作されたのだそう。
ナポレオンの浴室もあります。
額縁が斜めを向いている作品がいくつかあります。左側が浮いています。有名作品はこのようになっています。フィリッポ・リッピのバルトリーニの聖母。後ろに聖母のお母さんの聖アンナの物語です。
ここはラファエロの作品が多いです。
ヴェールの女。ラファエロの恋人は清楚な美人さん。ローマにあった粉屋の娘と同じ人なのだそうですが別人のように思えてしまいます。この美術館で一番見たかった作品です。
バルベリーニ宮の粉屋の娘
この椅子の聖母子は聖母子の中でも一番好きかも。
同じ人の作品とは思えないレオナルド・ダ・ヴィンチ風なラファエロの大公の聖母。
ティッチアーノの美しき人
ヴァン・ダイクのエジプト逃避途上の休息。エルミタージュにそっくりだと思ったらそれのミニサイズ版だそう。最近の研究で右上の天使以外はほぼ自筆だと明らかになったそうです。
ヴァンダイクはイギリス時代の量産型肖像画を見ていると嫌になってきましたが、やはりライフワークにしたかった宗教画はほどよく甘く美しいと思いました。
イタリア語ではAntonino van Dyck。
ルーベンス「4人の哲学者」
ルーベンスは好きですがどこにでもありすぎてだんだんありがたみがなくなってきてしまいました。
カラヴァッジョのクピド。死体をデッサンしたのを基に描いたと聞いたことがあります。
対で展示されているアンドレア・デル・サルトのパンチャティキの聖母被昇天とパッセリーニの聖母被昇天。別の依頼主のために製作された作品ですがよく似ています。
ヴェロネーゼの手にかかるとキリスト洗礼も華やかです。
カルロ・マラッタ「聖フィリッポ・ネリの前にあらわれる聖母子」好きです。
王家のアパートメントへ移動します。順路に沿って歩いてると現れます。最初の部屋が壁龕の間。
ボーボリ庭園が見えます。
メディチ家の時代からサヴォイア王家に至る代々の君主と家族のアパートメントとして使われた区画です。サヴォイア王家が大改修を行ったのでそれ以前の痕跡は少ないそうです。
玉座の間
緑の間
鏡の隣にナティエのフローラに扮したアンリエット・ド・フランスが見えています。
豪華な内装に気をとられて見落としだらけでした。
青の間、角にヴァン・ダイクのベンティヴォリオ枢機卿の肖像があります。室内がとても暗くて見にくいです。
奥に有名なアントン・ラファエル・メングスのマリア・テレジアとその家族の肖像が写っています。マリアテレジアの夫フランツ1世が途絶えたメディチ家の跡を継ぎトスカーナ大公になりました。
王妃の寝室
1階中庭
本を買って11番のバスでホテルに戻りチェックアウトしました。イタリアの鉄道会社トレニタリアのサイトで予約した電車のチケットを40分後に変更しました。
変更可のチケットにしていました。オンラインで変更してメールアドレスに送られてきたURLを提示するだけなので紙チケットを受け取る手間もなく便利です。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会も見学する予定でしたが静かな部屋で早く寝たかったです。
出発の掲示板でプラットフォームの番号が出発の7分前まででなくて焦りました。
駅の売店&ファストフード店みたいなところでドーナツとコーヒーで休憩。
このまま乗ってたらナポリまで行けるのね。
帰りもビジネスクラス。13:08 →14:40
1-2列の配置で4人がけに1人でした。革張りでした。
お菓子と飲み物のサービスがあります。
車内アナウンスがないので電光掲示板で停車駅と時間がわかるのは便利です。昔は紙の時刻表が座席におかれていたのですが。
テルミニ駅からタクシーでホテルへ7€(840円)
ホテルのコンシェルジュさんが「welcome back!」と言ってくれてちょっと嬉しかったです。部屋はキープしたままだったのでそのままです。
ホテルのすぐそばのたばこ吸ってる人多めで避けてたカフェ&バーで昼兼夕食。マルゲリータ+チョコレートクレープ、カプチーノで20.5€(2460円)
こんな場所でもちゃんと焼いたビザがでてきました。
パンに塗る用のようなチョコレートペースト。なんだかなつかしい味でした。
食べたら眠くなりすぐ寝ました。
読んでくださりありがとうございました
楽しい時間をお過ごしくださいね