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プリオールの公的なアパートメント

 

エレオノーラのアパートメントとパッサージと呼ばれる通路でつながっています。アルフォルノの塔の根本に位置します。

フィレンツェのギルトの代表者たちに使用されてきた古い区画で彼らはプリオール、のちにシニョーリアとよばれていました。現在の装飾はリドルフォ・ギルランダイオによります。

 

プリオールの礼拝堂(シニョーリア礼拝堂)

 

14世紀にシンプルな祭壇置かれたものを1511年ー1514年レオ10世の弟ヌムール公ジュリアーノ・ディ・デ・メディチがフィレンツェの僭主だった時代にリドルフォ・ギルランダイオによって豪華に改装しました。

司法の間の隣に位置し公の決定を行う前にプリオールたち時代によってはシニョーリアが職務において神のご加護を祈りました。

クレルヴォーの聖ベルナールの遺骨の入った聖遺物箱があり彼に捧げられています。

 

ここのアルフォルノの塔に囚われていた1498年サヴォナローラがシニョーリア広場で絞首刑になる直前にここで祈りを捧げました。改装前ですね。

 

祭壇

祭壇画はギルランダイオの弟子マリアーノ・グラジアデイ作「聖母子とエリザベツ、洗礼者ヨハネ」のコピーで実物はウフィッツィ美術館に展示されています。

 

反対側

アーチの下側は受胎告知、ヴォールト天井は純金で塗装され中央に三位一体、周囲に四福音記者、フィレンツェの百合の紋章(フルール・ド・リスにおしべが加えられた独自のもの)が描かれています。壁はだまし絵で碑文の板や彫刻が描かれています。

やっぱりヴァザーリよりはルネッサンス様式が好きかな。

 

側面、司法の間との出入口

壁も天井も鮮やかな金色。

 

司法の間

プリオールや正義の旗手が公の決定を行うのに用いられました。謁見の間ともよばれています。

1470年から72年にベネディットとジュリアーノ・ダ・マイアーノ兄弟によって隣の百合の間と壁で区切って二つに分割されて大改修されました。彫刻の上に純金を張った漆喰はジュリアーノ作で1470-76年、壁のフレスコ画は16世紀でフランチェスコ・サルヴィアーティ作。

 

1529年、隣のプリオール礼拝堂の入口はキリストを讃える碑文で上にI.H..S(Iesus Hominum Salvator人類の救い主イエス)

 

百合の紋章の間への大理石の入口はマイアーノ兄弟作でルネットは「正義の象徴」、木の扉の木彫はダンテとフランチェスコ・ペトラルカ

壁のフレスコ画フランチェスコ・サルヴィアーティ「マルクス・フリウス・カミッルスの物語」1543-45年

右「ローマを占領したガリア人(ケルト人)の金の計量とカミッルスの介入」左「カミッルスのウェイイの勝利の凱旋式」

 

こちらはコジモ1世がサルヴィアーティに依頼した最初の作品でローマをガリア人から開放したローマの英雄カミッルスのイメージに自身を重ねています。サルヴィアーティはラファエロ派でヴァザーリなどフィレンツェのマニエリスムとは違うそうです。

 

ギリシャ神話のテーマを多く用いたのは戦前の日本においても仏教と信じても八百万の神々を受け入れていたように、ヨーロッパではキリスト教徒でありながら神話も受け入れていたことを考慮しなければならないと学びました。

 

軍神マルスとディアナ

隅にあって2面が窓で比較的明るいです。

 

百合のホール

 

3面の壁と天井に繰り返されたフランス王家のフルール・ド・リス(百合の紋章、実際はアイリス)に由来します。フィレンツェの百合はおしべがあり他と区別されることと赤地に銀色です。青地に金なのでフランスだと確定できるそうです。短期間のフランスとフィレンツェの和平を祝して装飾されました。正義の旗手の会議に用いられました。フリーズと天井はマイアーノ兄弟作。

 

”フィレンツェの百合”

 

 

フレスコ画:ドメニコ・ギルランダイオ「聖ゼノビウスの神格化」上ルネット「聖母子と天使たち、」左ルネット「ブルータス、ガイウス・ムキウス、マルクス・フリウス・カミッルス」、右ルネット「デキウス、スキピオ・アフリカヌス、マルクス・トゥッリウス・キケロ」1482年

ドナテッロ「ホロフェルネスの首を持つユディト」

老コジモによってコジモメディチ・リッカルディ宮殿の中庭に置かれメディチ家に逆らう者の末路としての意味をもったものの、メディチ家の追放でシニョーリア広場に移設され共和制の象徴となったと学びました。20世紀にここに置かれました。

 

マイアーノ兄弟「洗礼者ヨハネとフィレンツェの後援者たち」

 

地理地図の間

 

コジモ1世がヴァザーリに依頼し地理地図に関するものを集めました。16世紀の既知の世界を表すことが目的で地球儀と天井からぶら下げられた天球儀があったそうですが地球儀だけでした。フレームに入った地図とその地域の特徴的な動植物があり、かってはフレームの上にその地の支配者とその家族の肖像画や胸像があったそうです。

 

アルフォルノの塔に上りたかったのですが、小雨が降っていたので閉まっていました。窓からドォーモとジョットの鐘楼。

ここの1階のブックショップで買いました。

右側の英語がなくてイタリア語かと思ってかったらスぺイン語でした。どれもわかりませんが。

この2冊は家に同じのものがありました。20年ほど前に来た時に買っていたようです。

 

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