「心」といわれるものは、私たち衆生が何もその発生を知(識)らないまま、分からない不思議な作用を起こします。
それが「心」の「事実(真実)」なのです。
其れは其のはずです。
私たち衆生はこの世に知らず識らずに生まれて来たのです。(不知不識生)
知(識)らないなりに、「此の物は今存在している」のです。
ですから、「心」とは架空のものではありません。
そういう働きをするものを暫く「心」と名付けたのです。
それを確実に「自覚」なさったお方が「仏(おシャカ様)」といわれる由縁です。