My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

熱源 川越宗一を読む

2022-05-21 05:50:08 | 2022年本

2019年の直木賞作品

当時 だいたいの話をラジオとか書店の店頭で見たりしてましたが、その時はどうするか迷っていた。

たまたま図書館にいった時にあったので読んで見ることに・・・

あらすじは・・・

樺太(サハリン)で生まれたアイヌ、ヤヨマネクフ。

開拓使たちに故郷を奪われ、集団移住を強いられたのち、天然痘やコレラの流行で妻や多くの友人たちを亡くした彼は、

やがて山辺安之助と名前を変え、ふたたび樺太に戻ることを志す。

一方、ブロニスワフ・ピウスツキは、リトアニアに生まれた。
ロシアの強烈な同化政策により母語であるポーランド語を話すことも許されなかった彼は、皇帝の暗殺計画に巻き込まれ、

苦役囚として樺太に送られる。

日本人にされそうになったアイヌと、ロシア人にされそうになったポーランド人。
文明を押し付けられ、それによってアイデンティティを揺るがされた経験を持つ二人が、樺太で出会い、

自らが守り継ぎたいものの正体に辿り着く。

金田一京助がその半生を「あいぬ物語」としてまとめた山辺安之助の生涯を軸に描かれた、読者の心に「熱」を残さずにはおかない書き下ろし歴史大作。

スケールがとりあえず大きい、最初はアイヌの樺太でのものがたりというぐらいの認識だったが

思いのほかスケールがポーランドからウラジオストック 樺太 北海道 東京と舞台が広い。

面白く読ませてもらった。
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