KONASUKEの部屋

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ウスグロセニジモンアツバ20200914

2021年01月13日 | チョウ目
ウスグロセニジモンアツバ❣

何と言うことでせう(笑)!
ラインストーンで出凝ったデコったような腹!
漢字で書くと、「薄黒背虹紋厚翅蛾」ですかね。
何とも不思議な出で立ちです。
何の役に立つのでしょう?
単なる飾り?
興味は尽きません。

これだけ派手な見た目ですし、すぐに種名が判明するものと思いましたが。
どうしてどうして、手こずりました。
シャクガ科にしては翅が短いし。
(記載当初はシャクガ科に含められていたそうです。
当たらずとも遠からず(笑))
メイガ上科にしては触角を背負っていないし。
ヤガ科はあまりに多すぎて、総当たり戦は厳しすぎます。
そろそろ迷宮入りかと思われましたが。
「こんちゅう探偵団」さんの「セニジモンアツバ」(同属)の画像がヒントになりました。
ありがとうございます。

昨日アップしたクロモンドクガの画像を検索していて、偶々辿り着きました。
まぁ、見当違いのところを探しているケースでは、見つけるのは大抵こういう時です(笑)
下唇鬚が毛で覆われていて、あまり発達しているようには見えなくて、アツバ類はノーマークでしたね。

諦めなければ、何とかなるものですね(笑)
今年も粘り腰でいきませう(笑)

①背虹紋:胸部背面後部・腹部背面に、数対の金属光沢のある斑紋
②暗色帯:前翅中央部は赤褐色を帯びない
③下唇鬚:毛に覆われる
④内横線
⑤外横線
⑥亜外縁線
⑦暗色の半月状紋:前翅前縁・外横線・亜外縁線で囲まれる

分類:
チョウ目ヤガ科カギアツバ亜科
翅を広げた長さ:
約20mm
前翅の長さ:
8~10mm
分布:
本州、四国、九州
平地~山地
成虫の見られる時期:
4~10月
越冬形態?
エサ:
成虫・・・花の蜜など
幼虫・・・不明(サクラ類の枯葉? 菌類?)
その他:
この種の属するParagona属は、胸部背面後部・腹部背面に、数対の金属光沢のある斑紋がある。
本種は前・後翅とも暗色で、淡褐色の横線がある。
前翅中央部は赤褐色を帯びない。
(同属のセニジモンアツバは、前翅の色彩が明るく、中央部が赤褐色。)
前翅前縁の翅頂近く、外横線と亜外縁線に囲まれた部分は暗色の半月状紋となる。
セニジモンアツバと似るが、♂の中脚の脛節基部に、粗い毛束を生ずる。
下唇鬚は毛で覆われる。
シャクガ類のように、後翅を見せて、翅を広げて止まる。
温暖地では普通。
(セニジモンアツバは山地性で、数が少ない。)
灯火に飛来する。
記載当初はシャクガ科に含められていた。
幼虫については、サクラ類の枯葉で途中まで飼育された記録がある(中村1990)。
ただし、近縁のヨコハマセニジモンアツバの幼虫に関して、群馬県林業試験場でシイタケの菌床を食害し、成虫まで飼育・同定されており、あるいは本種も何らかの菌類を食べているのかも知れない。
孵化幼虫は、
・刺毛が著しく長く、2対の復脚でシャクトリ状歩行する
・無色透明な体の各節に、赤紫色の縦帯を具える
という。
参考:
こんちゅう探偵団
Digital Moths of Japan
みんなで作る日本産蛾類図鑑V2
虫ナビ
北茨城周辺の生き物
フォト蔵
シイタケの新害虫ヨコハマセニジモンアツバ(チョウ目:ヤガ科)

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