ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

フリカン ナビジャロン 2023

2023年01月01日 | エスペラント
ポポロ(Popolo)のみなさん 新年おめでとうございます!
ことしもエスペラントでの初春のご挨拶を申し上げます。

Felican Novjaron Por vi !
(フリカン ナビジャロン ポー ヴィ=謹賀新年)

ロシアの隣国ウクライナへの侵攻から10か月がたちます。
病院や電気、水道など生活施設へも攻撃がおよび大変なお正月だと察せられます。
使われている言葉にもたたかいの影響が出ています。
ウクライナでは国定言語はウクライナ語ですが、日常生活ではロシア語と両方が使われている。二つの言語をまぜこぜにした「スルジク語」で話す人も少なくないそうです。戦争相手の国の言語は拒否したいと思うのも無理からぬことです。ウクライナ人にとってウクライナ語はアイデンティティのよりどころになってはいます。

強者と弱者の関係が言語には、はっきりみられます。同じ日本国内でも上司が関西出身で職場では関西弁が幅をきかせている場合、いつの間にか関東出身のごますり部下が関西弁でしゃべっているということがありました。支配と被支配の関係が言語にも表れます。

そんな言語の違いが、不和(争い)の原因といち早く着眼し優劣を生まないようにと世界共通語、エスペラントを創案したのがザメンホフ博士です。

【ルドヴィコ・ザメンホフ】1859-1917 ポーランドの眼科医


恒例となりますが国際語エスペラントの創始者ザメンホフ博士の詩『道』の一節です。

うまずたゆまず
種をまき、種をまく
のちの時代を考えながら・・・

百の種は滅びても
千の種は滅びても
いつもかわらず種をまき、種をまく

「おい、やめろ!」
といって人々は笑う
「やめるな、やめるな」
と心に聞こえる
「がんばって進め!」

孫たちが祝ってくれるのだ
しんぼう強く、しのいだならば・・


発信回数は激減していますが、今年もポポロ通信舎へのみなさんのお越しをお待ちしています。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


【木工さんの写真】矢嶋秀一作 フォト 田口大輔


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