ポポロ通信舎

(旧・ポポロの広場)姿勢は低く、理想は高く。真理は常に少数から・・

乱世を語る講談師、神田香織

2022年01月13日 | 教育・文化
新春、友人の遺品の書物から一冊『乱世を生き抜く語り口を持て』(神田香織著 インパクト出版2010年)を読ませていただきました。

社会派講談師、神田香織さんについては名前は存じておりましたが、実際の講談は聴いたことがありませんでした。

本書によりますと「講談」は日本三大話芸の一つ。その歴史は今から500年以上も前からと古い。あとの二つは江戸末期に誕生した「」、明治に入ってから三味線を入れて声を出す「浪曲」。

落語は笑いを提供し、浪曲は涙を誘う。そして講談は笑いあり涙あり、何よりも庶民の声を、時に怒りの声を代弁する話芸と言われています。最近では浪曲と講談はとんと聞かなくなりました。

私は講談師と聞きますと子供の頃に一龍齋貞鳳(いちりゅうさいていほう)というお笑いに転じた人を思い出します。一龍齋貞鳳さんは後に参議院議員(自民党田中派)にもなった。のんきそうでとぼけ顔、ちょっとハンサムなおじさんといった感じ。

神田香織さんも一度、参議院・福島選挙区から出馬(無所属)の経験がおありだ。彼女は福島県いわき市の名門、磐城女子高校(ばんじょ)の出身だ。そう言えば同じく社会派、真打落語家、立川談四楼も名門、群馬・太田高校(たたか)出身でしたね?? すみません脱線しました(笑)

講談師と政治家、人前で腹筋を使った発声で呼びかけ訴える姿は親和性があるのだと思う。

神田香織さんの講談集は「はだしのゲン」をはじめ「チェルノブイリ原発」「国鉄労働者(ぽっぽや)義士伝」「ビリー・ホリディ物語」など新作題材は多様でとても
社会性に富んだ傑作ぞろいです。

YouTubeにいくつか断片的な紹介動画がありましたが、面白いですね。

神田香織さん、今夏の参院選にはもう一度、市民派統一候補としてチャレンジしていただきたい人だな、と勝手な想像をしてしまいました。




 

神田香織・講談教室お誘い
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« フリカン ナビジャロン 2022 | トップ | 初春のご縁はいかがでしょう »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

教育・文化」カテゴリの最新記事