「管理計画認定制度」に関する私の愚直な感想 | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
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こんにちは! 廣田信子です。

 

16日(土)は、

日本マンション学会の学術大会でした。

 

「マンションの価値は『管理』で決まる時代を迎えて

~マンション管理適正化法の改正と管理計画認定制度への対処法~

 

と言う表題で、

副会長の齊藤広子先生が進行役でした。

 

10時から17時と言う大枠の進行、

ほんとうにお疲れ様でした。

 

出演者は多くて、パネルディスカッションも含めて、

20人ほどの方がお話になったと思います。

 

いろいろな立場での話があったのですが…

 

僭越ながら、私にとって一番印象に残っているのは、

一番最初に話をされた

国土交通省住宅局の矢吹修平参事官の話でした。

 

国交省の方の話は、素人には聞きにくい場合もあるので、

びっくりしました。

 

話が論理的で、諸団体との調整の苦労の後は見えるけど、

目的と仕組みを、私にも分かりやすく説明してくれました。

 

・現在、築40年超のマンションは103万戸

 それが220年後には、3.9倍の405万戸になっている。

 

・マンションの管理の適正化、再生は不可欠で、

 これに関しては地方公共団体(市、区、町村)の役割を大きくした。

 

・長期修繕計画標準様式等、修繕積立金に関するガイドラインを

  後経年マンションも加えて見直した。

 

・「管理計画認定制度」で一定の基準を満たすマンションを

  地方公共団体が「認定」できることとした。

 

・そして、「認定」外の
  「助言・指導・勧告を行う判断基準のマンション」に

  地方公共団体はその対応を行う。

 

そのことを、どうやって決めたか…というところも含め、

目的が明確で、私にも、話が聞きやすかったです。

 

 

マンション管理士会連合会の方や、

マンション管理業協会の方が話されると、

 

それぞれの制度の話、

「マンション管理適正評価制度」

「マンション管理適正化診断サービス」の話が中心になり、

(それぞれの立場で、当然で仕方がないことだと思いますが…)

 

「管理計画認定制度」の目標や趣旨が見えにくくなります。

 

で、私は、これで、管理組合の方は納得するかな…

と気になるのです。

 

複雑な話は、管理組合は苦手ですから。

 

 

「マンション管理士会連合会」も「マンション管理業協会」も

「管理組合団体」も

マンションの管理状況の点数化による評価は必要

というスタンスをすでにもっていらっしゃるのです。

 

「管理計画認定制度」の「認定」を増やすには、

各団体の方々の協力が不可欠です。

 

ですから、それぞれの立場を超えて、

「管理計画認定制度」をどう進めていくか…という話が

みんなでできないかなと言う気がしてしまいます。

 

これを進めていくことで、マンション管理の質が上がり、

結果的に自分たちにもプラスになる…という具合に。

 

でも、それには、「管理計画認定制度」との関係について、

もう少し本音の話を聞く必要があるのかな…。

この制度をつくるのに、

陰で努力し、苦労をされた方々ですから…と。

 

で、あと、

話が出ない料金の話にも少しは触れないと…ですね。

 

ということで、12月7日(予定)に、

コミ研では、フォーラムを開催します。

 

 

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