超高層マンションの終活… | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
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こんにちは! 廣田信子です。

 

岸崎先生の超高層マンションのお話の続きです。

 

超高層マンションは建替えができるのか…

というテーマです。

 

国内の超高層建物の解体事例は、

赤坂プリンス、ソフィテル東京、貿易センタービル…等です。

タワーマンションの解体事例は存在しません。

 

インドでは、超高層住宅の爆破解体事例がありますが、

それは、日本の市街地では現時点では不可能な手法です。

 

解体費用は、

一般に、坪単価6万円程度と言われますが、

高強度RC解体事例はありません。

 

ここで、

 

55階建て高強度RCツインタワー2,800戸

床面積285,200平米で考えます。

 

若干単価増を見て7万円として、

概算戸当たり216万円。

 

その金額を別に積み立てることが可能か…です。

 

その前に、

解体、建替決議が通るのかという問題があります。

 

すでに、総合設計制度などの緩和規定をフル活用して、

設計されていますから、

余剰床、積み増しが期待できるのか…ですが、

ほぼ不可能です。

 

建替えをするとしても、新築と同様の購入費用が必要
(7,000万円)となります。

 

それを区分所有者が合意形成できるとは考えられません。

 

超高層マンションは、

費用をかけて維持管理していくものなのです。

 

 

100年後、

科学技術はどのように進化しているのか

地球環境はどうなっているのか

 

そもそも世界は平和を維持しているだろうか、

 

ウクライナで破損する集合住宅

トルコでの地震での破損映像…

 

を見るにつけ、未来の不確かさを感じます。

 

それでも、未来に夢を見たいと思います。

 

自動車は、全自動が当たり前で、

高齢者を運ぶのにとても役立っています。

 

空飛ぶ自動車も

当たり前になっているのではないでしょうか。

最近のドローン自動車を見ていて思います。

 

でも、今後、100年、異常気象や大地震発生の中、

海沿いの超高層マンションが

安全な住まいであり続けるかどうかは、

本当に分かりにくいと思えます。

 

私の頭には「日本沈没」でみた、

超高層マンションの姿

 

新海誠監督の「天気の子」で見た

水に沈んだ超高層マンションの様子

が頭に浮かんでしまいます。

 

もっと、安全な生き方があるはずではないかと

思うのです。

 

次の世代に何を残せるか…

を考えたとき、

 

自分たちで何とかできる範囲の管理を

しっかり行い、

 

あとは、どう生きるのが幸せかを

真剣に考えることなのかと思います。

 

超高層マンションじゃない、

生き方があるのではないかと思ってしまう

自分がいます。

 

 

 

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