これが、本来の資本主義の考え方だと思います。

韓国のサムソンが、液晶や半導体の技術者達に札束を餌に韓国に引き抜き、あの社会主義国の中国ハイアールも「年収1000万円を超す給与額」を提示して、日本の白物家電技術者を引き抜いていった。

その結果として、日本の白物家電や半導体·液晶は韓国と中国に奪われ、主役の座を明け渡たさざるを得なくなりました。

日本のお家芸と言われた「アニメの世界」でも主役の座が失われつつあるようですです。アニメーターの給与の差が、日本と東南アジアで逆転減少を起こしているようです。


日本の「サラリーマン社長達」では、創業時の苦労を知らず、また未だに日本人の賃金が韓国や中国人の給与より高いと信じているようです。(サラリーマン社長なので、若手社員の給与が低い事よりも、自分の給与を上げることしか、頭に無いようです)

これらの結果により「日本人の給与が東南アジアの給与額よりも低くなり」優秀な若手社員の海外流出が始まり出しているのです。

この現象に立ち向かうには、
日本人の給与を海外や競争相手企業よりも、高くして優秀な若手社員の流出を防ぐ努力を続ける事が経営者の品格であります。

今の日本の経営者は、さながら「歌を忘れたカナリア」同様で “社内留保を増やすのみに汲々として「若手社員の給与を増やす事」が企業の競争力を高める事に気が付かないようです。(言い方を変えれば、経営者の資質を備えていない、訳なのです)

その点、獺祭の社長さんは素晴らしい、というか「経営者として最低限必要な知識と実行力」をお持ちの方のようです。

獺祭を作っている旭酒造に今入社された新入社員の方「初任給が21万円から30万円に上がる」事は、入社前に知らされていたそうです。

入社直前に給与が「9万円も上がる」、と聞いた時には喜びよりも不安が大きかったそうです。
 


日本にある「外資系企業の給与が日本企業よりも高額」なのは、優秀な若手社員が流出しないためなのです。


旭酒造さんは、米国大リーグのヤンキースのスポンサー企業でもあり、世界で販路を開拓されているそうです。


「若手社員の給与が高くないと、この企業は伸びない!」、海外で学ばれたのかも知れませんね。