冷静と情熱のあいだ
みたいなタイトル…
江國香織さん、大好きです。
わたしは江國さんの小説に出てくる女性達に大変共感し、感情移入するのですが、ある人から悪意なく「江國さんの本に出てくる人達はちょっと変わってるよね」と言われ、あ、わたしって変わってるのか、と思った若かりしあの日。
はい、おこんにちは。あきです。
最近あった事をわーーっと書いてみたいと思います。
自分のなかで整理したいというのもあります。
インスタでも簡単に書いたことです。
先日、わたしのヨーガの先生のオンラインクラスがあり、参加させてもらいました。
月1回くらい参加できるようにスケジュールを調整しています。先月は参加できなかったので、ちょっと久しぶりです。
今回の参加者の様子を見て、珍しく先生から「最近指導する中でアドバイス欲しい事あればどうぞ」というお言葉があり、わたしも手を挙げてみました。
わたしはヨーガの先生をさせてもらうようになって8年経ちました。最近は個人レッスンと指導者養成講座が自分の中で軸となっています。
ここ最近は、グループレッスンは自分がヨーガに没頭できる場として必要と感じとにかく楽しもうと思っていて、個人レッスンのほうも毎回の見立てやお伝えする内容に自信が生まれてきていました。
自分の練習については、瞑想もいい感じだし、アーサナも順調で柔軟性も筋力もとてもいい感じと思ってました。
そんなこんなで
「こういう症例があるのですが、どうしたら良いでしょうか」
とアドバイスをお願いしました。
わたしの気持ち的には「先生褒めてくださるかな、具体的に次はこうしたらいいよと教えてくださるかな」と、結構軽いものでした。
しかし
先生からは結構厳しいご指摘をいただいてしまいました。
情報の集め方について、病気について、信頼関係について…などなど。
先生からの質問には満足に答えられず、思ってもみない方向からの問いもあり、文字通り頭を抱えました。
全然褒めてくれなかった…
できない子って思われてしまった…
と、その後も続いたクラスの間も、頭の中はグルグル破裂しそうでした。
ふと、顔を上げて先生の顔を見た時に
「奢っていたんじゃないですか」
「調子に乗ってるように見えますよ」
「謙虚な気持ちを忘れたんですか」
と言われた気がして
ハッと我に帰りました。
(もちろん先生はなにも仰っていません)
グサッと突き刺さりました。
思い返せば、思い当たる事ばかり。
恥ずかしくてそのまま消え去りたくなりました。
今年の初めから、自己探求だと言って色んな方にお話を聞いて、わたしは自己を悟る人だとか、前世でもヨーガをやってきたから云々とか、オーラやチャクラがいい感じであるとか、もちろんそれぞれのお話は素晴らしく有難くいただきました、しかしそれでわたしは完全にいい気になってました。
これぞまさに裸の王様です。
わたしが毎日お会いするのは生徒さんしかいないので、みんな「先生、先生」と言ってくださる。尊敬もしてくださる。
嫌な事を耳にする機会を自分から無くしてました。
このままだったらと考えると、とても恐ろしい気持ちがしました。新興宗教の教祖様はこんな感じで1歩踏み出していくんだろうなと想像がついてしまったのです。
と、謙虚な気持ちを思い出したのはいいものの、
ショックな気持ちは消えず、翌日は背中が痛くなってしまいました。
なぜ自分がショックなのかもよく分からず…
夫に話してすこし気が晴れたので、サウナに行って瞑想をすることにしました。
サウナはだいたい2セットやります。
サウナ→水風呂→外気浴→露天風呂 と繰り返します。
いつもはすぐに没入するのですが、頭はグルグルしっぱなし。
ようやく2回目を終え、露天風呂に入っていたら
昨日の顛末を思い出してまた恥ずかしくなり、顔を覆って湯に浸かってました。
そしたら
こんな声が自分のなかから聞こえてきたのです。
恥かいたっていいじゃん
カッコ悪くたっていいじゃん
あぁぁぁぁ
そうか
わたしはこんなにもかっこ悪いのが嫌だったのか
カッコつけはもう無くなったと思ってたけど、まだまだだったか
先生からはよくやったねと褒められたい
周りの人からもすごいですねと言われたい
こんな気持ちが大きかったことに気がつきました。
「自分はすごい人なんだぞ」という奢りからくるものですね。
これが
エゴです。
ヨーガでいうところの、アハンカーラです。
そもそも、わたしは自分から先生に質問するなんて、恐縮のあまり出来たことはありません(インドでは別)
しかも、指導についての質問なんて…有り得ない。
それを平気な顔してやったってことは、アハンカーラがあったからでしょう。
このような行動は、自己肯定感が高く、自信があるともいえますが、行き過ぎると単なるエゴです。
わたしは元々自己肯定感が低かったので成長したともいえるけど、すこし行き過ぎました。
自信はあっても謙虚でいたいですね。
なお、露天風呂でハッと気がついたわたしは、急に心が軽くなり、そこで爆笑しそうになりました(笑)
いや、きっと笑っていた。
背中の痛みもサーーっっと消えていくのがわかりました。
ヨーガでも、他のどんな修行でも、必ず先生(グル)が必要だと言われます。なぜなら、独りでずうっと修行していると、エゴが増大するからと言われているからです。
山に篭ってひとり修行している方は、先生から「お前に教えることは全て教えた。もう独りでやれ」と言われたパターンです。
勝手に独りで続けるのは危険なのです。
それを身を以て学びました。
偉大な師匠の元で修行させていただけることに感謝しかありません。