アルパカの右にならえ

邦画と小説をこよなく愛する創作ヲタク。

【邦画ログ】「世界は今日から君のもの」

世界は今日から君のもの [Blu-ray]

世界は今日から君のもの [Blu-ray]

  • 発売日: 2018/05/02
  • メディア: Blu-ray

父親と二人の朝ごはん。ただのトーストに牛乳だけの簡素な朝食を、斜向かいの席で向かい合って食べる習慣なのが和む。

ナチュラルで優しい毒を吐く母親役のYOUが素晴らしかった。「最初から上手くいくわけないと思った。あなたには特別な才能なんてないし、身の程を弁えて生きるべきなのよ。いつだってお母さんはあなたのことを考えてるのよ。あなたはお母さんがいないと駄目なんだから」と、無理やり詰めるわけでもなくどこまでも優しく、だけど相手に選択肢を与えない、甘やかすタイプの毒親を演じていて凄いと思った。ストーリーが展開するきっかけなどエピソードとエピソードの繋がりが自然。登場人物の脇役と役者さんがみんないい。もっと間延びしたいわゆる「だるっとした邦画らしい邦画」かと思ったけど、ドラマの脚本を多く書いている方だからか、短く軽い切り替えが多く見やすい。比留川游さんという女優さんを初めて見ましたが、イイ女風の演技頑張ってるけどとにかく過剰で演技経験も少ないのかただの下手くそなのですごく寒い印象。彼女が喋ると空気が凍る。演技力の皆無なモデルさんはモデルさんだけやっておいて欲しいです。比留川游さん、名前を覚えました。彼女の出演している映画やドラマは二度と観たくないです。
落書き程度のスケッチを見て「これあんたが書いたの?すごいよ!知り合いにデザイン会社の社長がいるから見せに行こう!」って展開も寒い。
引きこもりでニートだけど実は絵が抜群に上手い主人公の能力が認められてトントン拍子に引きこもり脱却〜みたいな謎のストーリー。