2024年5月2日付けでタムロンの気になる特許出願が公開。一見すると「17-50mm F/4 Di III VXD」のようにも見えますが、レンズ構成が異なり、実施例の中には「24-60mm F4」光学系も含まれているようです。
概要
- 【公開番号】P2024060165
- 【公開日】2024-05-02
- 【発明の名称】ズームレンズ及び撮像装置
- 【出願日】2022-10-19
- 【出願人】
【識別番号】000133227
【氏名又は名称】株式会社タムロン- 【課題】広画角及び高変倍比を実現しつつ、小型で良好な光学性能を有するズームレンズ及び撮像装置を提供する。
- 【背景技術】
【0002】
従来の一眼レフカメラ用の撮像レンズは、ミラー、光学式ファインダー等を配置するため、焦点距離によらず長いフランジバックを確保する必要性があった。しかしながら、近年では、ミラー、光学式ファインダー等を備えない小型のミラーレスカメラの普及が進んでいる。ミラーレスカメラではミラー、光学式ファインダー等を配置する必要がなく、長いフランジバックを必要としない。そのため、小型の撮像装置にあわせて、撮像レンズもバックフォーカスが短く、小型であることが強く求められており、広画角のレンズにおいてもその例外ではない。- 中略
- 【0013】
そこで、本件発明の課題は、広画角及び高変倍比を実現しつつ、小型で良好な光学性能を有するズームレンズ及び撮像装置を提供することにある。実施例1
- 焦点距離:17.51-48.50
- F値:4.12
- 画角:111.0-46.1
実施例2
- 焦点距離:18-00-45.00
- F値:4.12
- 半画角:108.6-49.5
実施例3
- 焦点距離:24.00-60.00
- F値:4.12
- 半画角:87.0-38.2
実施例4
- 焦点距離:16.48-42.00
- F値:4.12
- 半画角:113.8-52.4
インナーズームの「17-50mm F/4 Di III VXD」に対して、特許内の光学系は全長が伸縮しています。異なる光学系のようにも見えますが、これは商品化された17-50mm F4が見かけ上のインナーズームであり、鏡筒内では光学系の全長が伸縮しています。広角側で全長が最も長くなり、望遠側へズームすると全長が短くなる点においては特許と同じ。
(参考までに、手持ちの17-50mm F4を撮影した画像が以下の通り)
一見すると17-50mmm F4の光学系に見えますが、商品化されたレンズと特許内の光学系はレンズ構成が異なっています。あくまでも商品化までの叩き台だったのか、別のズームレンズを検討中なのか今のところ不明。
また、実施例の中には「24-60mm F4」光学系もあり、望遠側で全長が短くなる仕様となっています。「17-50mm F/4 Di III VXD」と同じように、インナーズームの24-60mm F4が登場すると面白いレンズとなりそうですね。需要があるか?と言うと、かなりニッチだと思いますが…。
タムロン 17-50mm F/4 Di III VXD 最新情報まとめ
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