レポ★タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」3の3回目パス16「司祭」2022/1/26

【第3弾】1回目パス18「戦車」2回目パス17「恋人たち」

これまで「客観的な真実はない」「絶対的なものはない」「これが正しいはない」と聴いてきて、ともすると「何でもありなの?」と勘違いしそうなところ、「いやいや、そうじゃないよ」と初めて”倫理”が登場するのが今回のパス16。

「司祭」は「良心」のカード

良心とは?

この絵だと、宗教者に教わる「これがいいこと/悪いこと」を信じてやりなさいってこと?違うんですね、心のうちから湧いてくるもの。

「自分の心に聞いてみなさい」「悪いなと思ったらやめろ」

お話を聞いてて浮かんだのは”良心的兵役拒否”。昔仲良くしてたスイスの人が拒否してたんですが、兵役を拒むのは罪であり、社会的制裁も受けるようでした。「それでも銃を撃ちたくない。自分にはできない」と言ってたことを思い出しました。

それをしたら損か得かじゃないんですね。天秤にかける、法に従う「正義」とは違うとこにあるのが「良心」かな。

目の前で誰かが倒れていたら手を差しのべてしまう、この人はいい人だから助けるとか見返りとか考えない、意味や理由をふっとばす力に動かされる。

この木は”生命”の木。生命が奪われるのは見過ごせない。これも”私に先立ってある”ものでしょうか。

(ご受講の皆さまに好評のこのパネルは占いアカデミー様が作成されたのをお借りしています)

深淵を渡るパスの一つとして、このパス16で”私に先立ってある”ものは、初期条件、変えられないものがあるということ。

いつどこでどんなふうに生まれてくるか、誰も選べません。裕福な国に生まれるか、紛争地域に生まれるかでは雲泥の差。どんな環境でも努力すればいいっていう人がいるけど、じゃあ遺伝子レベルで決まっていることはどうなる?自分でどうにも変えられないものはありますよね。

自分で選んでない、変えられないからこそ、もし自分が恵まれていたら、そうじゃない人に負い目を感じる、それが良心の起源だとか。

たまたまこう生まれただけで、もしかしたら自分があぁだったかもしれない、そう思ったら相互扶助の気持ちが芽生えてくるか。

でも定められたものがある、というと可能性より制限みたい。このパスは4ケセド(木星:可能性)の側なのに?

特定の条件あるから可能性があるんだそうです。他の誰でもない私だけの固有性をどういかすか?変えられないことを嘆くより、その条件のもとでどう生きるかに向かうべし。

同じセフィラー4ケセドから下にいくとパス20「隠者」。ここは「私にはまだまだ可能性がある」「今と違う自分になれる」てパスでした。あらかじめ決まってないのだから、スフィンクスの謎に答えを見つけようとせずに、生命力を自由に動かせるといいんでしょうね。

さて次回はパス15「皇帝」、前もってちょっとお話いただきました。ここは、私たちを動かす前提となっている力。生命の力。ダイナミックなイメージじゃないですか?2/9をお楽しみに。

個人的には、木の右側の上のほうのパスはスピノザっぽい気がしています。記憶があやしいから、もう一回読み直してみよう

タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」

【第3弾】深淵の上まで

【第3弾】はパス18〜11,タロット「戦車」から「愚者」です。

講師:伊泉龍一先生
次回2/9、以降2/23, 3/9, 3/23(もう一回あるかもです)
20時〜21時(1回1時間)
受講料1回¥3,000

お申込みはこちら

伊泉龍一先生の生命の木講座◆タロットの大アルカナと共に学ぶ「生命の木」パス18〜11,タロット「戦車」から「愚者」オンライン講座
伊泉龍一先生の生命の木講座「下から上へ」版。生命の木のパス全部をタロットの大アルカナの絵やヘブライ文字との対応も含めて、じっくりと説明あります。第3弾はパス18〜11,タロット「戦車」から「愚者」

終わった回も録画受講できます

  • 1回目:パス18/タロット戦車
  • 2回目:パス17/タロット恋人たち
  • 3回目:パス16/タロット司祭
【第1弾】【第2弾】はこちら

【第一弾】マルクトからヴェールを抜けるまで
パス32〜24、タロット「世界」〜「死」

【第2弾】ヴェールの上から深淵の下まで
パス23〜19、タロット「吊るされた男」〜「力」

参考図書

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