大女優山本陽子さんが８０才で死亡した。大指揮者小澤征爾さんが８８才で死亡した。おれは果敢な大往生をして見せると言っていた石原慎太郎さんが８９才で亡くなった。人は皆８０を過ぎるとあの世に行く。死の年齢が来ると病気に侵されて苦しむ。入退院を繰り返して死亡する者もいる。兄は長生きして８８才で死亡した。わたしは来月９０才になるがまだ生きている。それでいろいろの病を抱えている。泌尿器科がいちばんつらい。心臓循環器系は良い薬が出来ているので特に苦しむことはない。国立病院医療センターの医者は「ユーは西洋医学で生き永らえている」と言った。以前は人生５０年と言われてだいたいその年で亡くなっていたな。夏目漱石は４８才ぐらいであの世に行った。わたしは月に一回西新の記念病院に行っている、病院に行くのは快いものではない。とくに入院はいやだ。何故死なないで生きているのか？「死ぬことは分かっているがいつ死ぬのかがわからない」と言われる。ピンピンコロリが一番良いと言われる。兄がそうだったと思う。量子力学では人は死んでも生き永らえる。魂には寿命がないから、だと。科学が初めてそういうことを言った。霊界に行くと皆２０才だと。胤森君とはよくそういう話をしたな。渡辺信介さんともその種の話はしたものだ。死んで無になる、何もなくなるより魂で生き永らえたほうが良いに決まっている。