90才になった | こうちゃんのブログ

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 もう何十年も前に同僚の佐々木康之さんがわたしにユーは長寿の相がある。90まで生きる。と言った。その時は何の感想もなかったがー90まで生きようが生きまいがそんなことはどうでもよいことだ、と思っていた。しかし、今、現実に90になった。昭和9年3月22生まれだ。毎日早くあの世に行きたいと思っている。老妻にも「早く死にたい」と言っている。病があちこち苛む。心臓循環器は良薬があって特に不具合はない。国立医療センターの医師は「ユーは西洋医学のおかげで生き続けている」と言った。「そうだろうな」と思った。昔は人生50年で夏目漱石も48才で死亡している。ただわたしは今泌尿器科で苦労している。ほかにもあちこちに疾患を発生している。だから早く死にたいのだ。わたしは死後の生命についてけっこう勉強している。人間は死んで無になんかならない。最近は量子力学でそれを証明しているようだ。魂には寿命はなく死後も生き続けるのだと。その方が自然だ.有が無になるのはおかしい。物質は無にならず原子爆弾のように物質からエネルギーに変換されるのだ。人間が無になんかならないで魂は生き続けるのだ。そうして過去から現在、未来へと連綿と生き続けるのだ。量子力学はあらゆることを正しく証明してきたのだと。今の科学は相対性理論と量子力学が先頭を走っているようだ。わたしの90才のお祝いを近親者が祝ってくれるのだと。わが家でやるのだからできる。京都にいる次女も日帰りで来る。西区の巨大なマンションに住まう老妻の弟も来る。さらにその弟は先日鹿児島で急死した。71才だった。日頃健康に自信があって病院には一切行かなかったので血栓を起こして死亡してしまったのだ。わたしはもうこの体で外出はできない。鹿児島での葬式や結婚式はずっと欠席している。まあ、しかしよく90才まで生きたものだ。しかし皆、全員死ぬのだ。死んで霊界にいくのだ。アル中だった塩出鉄男は岡山の病院で死亡して福岡は奈多の航空局宿舎で寝ていた胤森始君に会いに来た。塩出は胤森君に借金をしていてそれを返せないままに他界したので謝りに来たらしい。胤森君は霊感のある男だから死人(しびと)となった塩出を見ることができたのだ。女房の弟の嫁は不慮の死を遂げたが霊が夫に会いに来たかと聞くと明確な答えではなかったが彼特有の曖昧模糊としたYESの答えをした。姉の女房もそれを聞いていた。長崎空港の土木業者の社員は霊感があったがある日昼間も薄暗い鬱蒼とした森の中にある国立病院の周辺を歩いていると向こうから男が近寄ってきてすれ違った。「あ、あいつは一週間前に死亡した○○だ」と思って振り返るともう誰もいなかった。一週間前に亡くなった男が何で大村の森の中の病院のそばを歩いていたのか。塩出もこの男も死んだ後にこの世でうろうろしていたのだ。浜地さんという社交ダンスの会員は飼い犬が死亡した後しばらくこの犬の霊が家の中を徘徊していたと言った。彼女は正直な人間で言ったことは真実だ。ああ、犬にも霊があるのだと思った。人間も犬も同じ哺乳類だ。人間に霊があるのなら犬にだってあるのだろう、このあたりのことは今の科学ではさっぱり分からないことだが未来には解明されるのだろうな。今でも量子力学で分かっているかもしれない。90になると社交ダンス、囲碁、英会話などの趣味は出来なくなっている。後は死ぬだけの命だ。