吾輩の９０才のお祝いは７人わが家に集まった。近くに住む長女と京都から来た次女は老妻によると「あらゆることをいろいろ話していた」のだと。それを老妻の弟が時に邪魔していたのだと。この弟は息子夫婦が関東にいて正月には来たが今回は来なかったので寂しいのだろう。彼の妻は何年か前にマンションの高層階から飛び降りて自殺している。そのあとしばらくの間彼女の霊が出没していたがそのあとは来なくなったと。霊界に去って成仏したのだろう。９０才になったわたしは疲れたので途中二階に上がって寝ていた。起きると次女が二階に上がってきて今から京都に帰ると。彼女の職場は大変良い職場で不快なことは何もないと。京都大学と大学院を出たので職場では優遇されているようだ。長女は専業主婦だがパソコンで人形を作って売りに出すと評判が良くてどんどん売れるのだと。孫は大学生で塾のバイトをして稼いでいるらしい。病院でドクターにユーはプロだからわたしが今後どうなるか分かるだろうと聞くと彼は「それは神様しかわかりません」と答えた。