高峰明日香の明日はどっちだ!

高峰明日香の明日はどっちだ!

1/6のロー・ファンタジーお人形劇場やってます。PCオススメ。
ジェニフレ・バービー・12インチフィギュア達で構成されてます。
読む前にプロフィール欄に目を通してください。
私が監督でドールは役者です。記事は予約投稿です。

久美子(左)「また電子書籍?目に悪いわよ」

あすか(右)「大丈夫。近眼ってのは遺伝で決まる。この本によれば、才能も知能も運動能力も性格も、この世の殆どは遺伝で決まるって。ショッキングなこと書いている割に、この学者先生っていい人で文章に気を遣いすぎなんだ。だからインパクトのうすい本になってる。読んだあとあまり何も残らないところが残念」

 

久美子(左)「そりゃ、そんな残酷なことを身も蓋もない書き方の文章で書いてたら買いたくないわ。遠慮しながら書いた本でいいのよ」

あすか(右)「うん。優生学を反省し、もとは環境論者だったのがいざ研究してみたら、結局『遺伝』を肯定せざるをえないところにたどり着いてしまったんだね。自分が慶應大学に入れたことを申し訳なく思っていたみたいだ。工夫して努力すればどんないい大学にでも入れるっていうのは日本人の悪い信仰だって言ってる。教育改革を訴えてるよ。学年制ではなく能力制にすべきだって」

 

あすか「私、聴講生に化けて大学の聴きたい教授の講義に潜り込んだことがあるんだけど、何度か通ううち中学生だってバレてさ。その先生の教科準備室に行ったら、怒られるかと思ったら、梨とびわをご馳走になったんだよね。すごく美味しいんだ。その先生が自分で育てた果物なんだよ。出来る人ってなにやらせてもうまく出来るんだよね。その教授も余程、遺伝子がいいんだな」

 

久美子「ねえ、これで静岡県知事の『君たちは野菜を売ったりものを作ったり、そういう人達と違って知能が高いんです』っていう失礼な発言の根拠は否定されたわね。バカじゃ野菜も果物も育てられないし、それを見ただけで美味しいと分からなければ売ったりも出来ないわ」

 

あすか「うん。この本でもそういう、職業に貴賎を持ち込むことを反対しているね。美味しいものを食べられるのは野菜を美味しく育てる才能、それを売る才能、料理を作る才能などいろんな才能が努力して協力し合った結果、だって。まあ、それも遺伝と少しの環境なんだけど――、ちょっとでも子供の可能性をいいほうに引き出したければ、小さい頃から本の読み聞かせをするとよいって書いてある……」

 

久美子「あすかっち、早速読み聞かせ?その本はその子にはまだ難しいわよ」

 

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某・慶應ボーイの現役慶大教授の本ですが、内容は面白いけど書き方に配慮をしすぎた結果、何回か読まないと頭に入りにくいものになっていました。令和のこの世の中じゃそういうこともあるでしょうが、ズバリ「遺伝と非共有環境」というもので決まりです。でもそれって、遺伝と親の収入ですよね。……そしてその格差を埋めるのに、本の読み聞かせが良いとありましたが、果たして?あすかっちがアルバイトで預かったお子さんは、読み聞かせ効果あるのでしょうか?