のろやま

身の回りの小さな発見と驚きを見つける旅に出かけたい

桜が語ること

通りがかったた谷は、枝垂れの古木が咲き誇る谷だった。

村の家々には大きな枝垂れが所々咲き誇り、遠くから

近くから春を知らせる。

人は暦をその土地土地の草木から読み解いた。

ある谷では、桜の花が咲くころが田に水を張る合図とし。

別の谷では、山の残雪の形からその時を読み解いた。

その谷、その土地の普遍的なものを、大切に次の世代へと伝えていく

多くの大切なものを、なんだか忘れてしまっているような

そんな気がした。