トラカリコン!

「虎・借り・コン!」。虎の威を借りた狐。虎の威を借りて吠える狐が私…。虎が何であるかは、本人にもわからない。

文書交通費騒ぎと郵政民営化騒ぎ(続々・日本維新の会とマスコミの謎)

2021-11-19 18:13:04 | 政治や経済
吉村知事へのマスコミの態度は、小保方晴子氏というずっと忘れていた人を思い出させたが。
この何日かの文書交通費でのテレビ(情報番組・報道番組)の騒ぎのことも、似たようなことが・・・ともやもやしていた。

郵政民営化だった。


(1) 人気政治家(小泉純一郎首相)がタブーだった提案をする
・・・一部(この時は特定郵便局曲調、今回は国会議員)が長年享受してきた特権に切り込む、という。

(2) 彼にマスコミが乗っかる
・・・こんな特権おかしいですよね、という入り口から殺到する感じ。

(3) しかし、「公団にあり得ない融資をする郵便貯金などの資金を止める」というのが本来の目的だったはず。話が逸れてるのでは
・・・という疑問は吹っ飛んでいる。
ただ、当時はテレビ番組にも「郵政民営化しなくても公団などへの資金貸付を制限する法律を作れば十分では」と視聴者に伝えるコメンテーターやゲストもいた(いない番組もあった?)。今回の騒ぎとはここが大きな違い。

(4) 資金提供を規制する法律を作れば済むのに、解散総選挙・郵政民営化という大騒ぎに
・・・国会で深い議論をしたら違う結論になっていたかもしれない(だって、民営化は今ではマイナス面しか浮かばない。特定郵便局の特権は解消されたのかなあ)マスコミの祭り感と一部の国民の熱意で決着させた、というのが私の印象。
今回の文書交通費騒ぎは、手続き的には大げさなものにはならないのだろう。だが、情報の収集・分析が貧弱なわりに騒ぎが大きかった。
広く共有された(=マスコミが提供した)現状認識と決定までの騒ぎの規模が不釣り合い、というのが共通点。

(5) この間に取り組んでおけばよかった重要なテーマが放置された
・・・年金制度・少子高齢化対策・皇位継承問題(他にもあったはず)。(私は、戦争の損害賠償裁判から目をそらす「イベント」だった、と疑っているが)

(6) 当時の小泉首相のブレーンにも竹中平蔵氏がいた



今回、文書交通費問題は「日割り」で決着らしい。短期で終わったのが郵政民営化との最大の違い。


ただ。
憲法改正推進時の報道の予行演習、という妄想がぬぐえない。
マスコミには「空気」を醸成する能力がどれだけあるのか、という。

そして、憲法改正に関するテレビCMは、テレビ局に収入をもたらす。悪い予感しかない。

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