先日の凱旋門賞のレース後の感想。ボクは外国の馬にも、馬場にも詳しくないのでドバイや香港の馬券も基本的には買いません。
応援馬券というのもなんだか嘘っぽく聞こえて買わない。応援なら馬券を買わなくてもできるし、その馬券の売り上げが応援した馬にいくわけではない。回り回って賞金になるというのはわかるけど、早い話応援した馬が好走して馬券になれば馬と自分が喜びを分かち合える。そういうことですよね。それは分かるけどボクが仮に凱旋門賞の馬券を買うとすれば、日本馬を軸にはしない。なぜって人気になるから。
日本のオッズは現地のオッズでなく、日本で馬券を買った人だけのオッズなので、当然日本馬に人気が偏る。例えばクロノジェネシスは日本の単勝オッズは4.8だったが現地のPMUでは10倍、勝ったトルカータータッソは日本では単勝万馬券の110.5だったが、現地のPMUでは72.5倍。なにもオッズが能力を反映したものだと言うつもりはない。ただ、どうしても日本馬贔屓の期待票が入るので、冷静な検討にならない。それなら、そのことを逆手にとって外国の馬を買って当てればいいと言われそうですが、最初に断ったようにボクは外国馬にも馬場にも詳しくない。
それで馬券的な話はそれくらいにして、レース後の感想は負担重量のことですね。クロノジェネシス58、ディープボンド59.5はちょっと厳しかったかなと感じた。クロノジェネシスは56以上背負ったことはない。ディープボンドも58までだ。あと1.5か2kgだと思うかも知れないが、このあと1.5〜2kgが極悪馬場では過酷だったのではないか。
矢作調教師がスポーツ紙で、その負担重量のことを指摘して「日本競馬ではタブー視している感がある」と述べている。
タブー視か。思い当たることがある。1978年日経新春杯を海外遠征の壮行レースとしてテンポイントが66.5kgで出走して、レース中に骨折し、その後治療のかいなく死亡した事件だ。ボクの記憶では、この時から負担重量が酷量でなく軽くするように規定などを変えてきたと思っている。
現在では、ハンデ戦でも60kgを超える馬はいない。最近では58.5の函館記念のカフェファラオとシリウスSのケイティブレイブくらいかな。全レース調べたわけではないので、他にいたらスミマセン。
それで矢作調教師のコラムに戻りますが、師は60kgくらいの負担重量に慣れていく必要あるんじゃないかと書いている。
それは、そうなんでしょうね。日本の隔絶された競馬で、スピードに特化されたレース。それも軽い負担重量でスピードと切れ味で勝負するレースとは、凱旋門賞がまったく違う種目だとボクは痛感しました。
果たして負担重量を重くして、もっとスタミナと力のいるヨーロッパの競馬に方向転換できるでしょうか?
それとも日本のガラパゴス競馬で満足しますか?