Frank Sinatra(December 12, 1915 – May 14, 1998)は20世紀に大きな足跡をのこした
本格派の歌手で映画,TV,ステージとあらゆる分野で活躍し"Voice""Old blue eyes"などとも
呼ばれ、歌手仲間からは"Text"と呼ばれる歌詞の解釈・唱法で音楽ファンを魅了しました。
アメリカでは死後も、未発売音源・映像を収録したCD・DVDも多数リリースされていますが
日本でリリースされるものはごく一部です。
では、テーマにもどります。
シナトラの人生をテーマにした作品集です。
"That's life"(Dean Kay-Kelly Gordon)1964年の作品でシナトラの録音は1966年11月19日。
最高位は第4位。
"Every day of my life"(M. Beck-B. Jays-Harry James)Harry Jamesのバンドの
ヴォーカリストとして活躍していた1939年の録音。Bobby Vintonの1972年の
同名のヒット作とは同名異曲で1944年全米17位にランクされました。
"Life is so peculiar"(Johnny Burke-Jimmy Van Heusen)1950年の
Columbiaにおける録音。編曲はPercy Faithです。
"All the way"(Sammy Cahn-Jimmy van Heusen)1957年の録音で翌年にかけて大ヒットし
全米2位を記録。映画「抱擁」"Joker is wild"（1957）の主題歌でアカデミー賞を受賞しています。
"All my tomorrows"(Sammy Cahn-Jimmy van Heusen)映画「波も涙も暖かい」（1958）
で紹介された作品。
"Good life"(Jack Reardon-Sascha Dsitel)はフランスの作品で1963年Tony Bennett盤が
全米18位を記録。
”My way of life”「君だけに生きて」(Bert Kaempfert-Herbert Rebein-Carl Sigman)
1968年7月24日の録音。全米64位が最高位。日本ではペドロ・アンド・カプリシャスが
「さよならの紅いバラ」のタイトルでカバーしました。
"Cycles"「恋のサイクル」(Gayle Caldwell)前曲と同じ1968年7月24日の録音。
全米23位まで上昇。前曲との両面ヒットで若者にも人気があったことがわかります。
”Both sides now"「青春の光と影」(Joni Mitchell)は1968年11月14日の録音。
Judy Collins盤が大ヒットしました。Album"Cycles"に収録。
"For once in my life"(Ronald Miller-Orlando Murden)1967年Tony Bennett盤が91位を
記録。1968年にはStevie Wonder盤が全米2位にランクされた作品。1969年2月24日の録音。
Album"My way"に収録。
"You are the sunshine of my life"「サンシャイン」(Stevie Wonder)
Stevie Wonderの自作自演盤が1973年全米第1位を記録。1974年5月24日の録音。
"Someone to light up my life"(Antonio Carlos Jobim-Vinicius de Moraes-Gene lees) 1956年の作品で1969年2月12日の録音。Album"Sinatra & Company"に収録。
ボサノバの名作です。
"Day in the life of a fool"「黒いオルフェ」(Carl Sigman-Luis Bonfa)
1969年2月20日の録音。
同名映画の主題歌。Album"My way"に収録。
"Life is a trippy thing"with Nancy Sinatra(Howard Greenfield-Linda Laurie)
1970年11月2日の録音。娘のナンシーとの愛らしいduet曲。
"Love's been good to me"「恋が私に微笑みを」(Rod McKuen)1969年3月20日の録音。
最高位は全米75位。
"What's now is now"(Bob Gaudio-Jake Holmes)1969年8月26日の録音。最高位は1970年
に123位。Album"Water town"に収録。最近このアルバムはボーナス・トラック付きで
アメリカで復刻されました。
”What are you doing the rest of your life”「これからの人生」
(Alan & Marylin Bergman-Michel Legrand)数多くのカバー盤がありますがシナトラ盤は
1974年5月21日の録音。Album"Some nice sings I've missed"に収録。
”My way"（Paul Anka-Claude Francois-Jacques Revaux)フランスの作品が原曲で
1968年12月30日にスタジオで録音。最高位は27位。この映像は1970年
London, Festival Hallで収録。
シナトラはこのあと一時引退しますが、1973年"Let me try again"でカムバックし1982年には
最後のヒット"New York, New York"をヒットさせたあと1988年心臓発作で
生涯を閉じています。
死後37年経過した現在でも、評価はゆるぎなく数多くの名唱が残されています。
最後にもう1曲。"Silent night"1991年8月27日の録音。既発売音源では最後の録音とされています。枯れた味が聴きものです。
